令和元年度三重県工業研究所の事後評価の概要と実施結果
1 日時:令和2年2月26日(水)13時00分から16時20分
2 場所:工業研究所中会議室
3 出席者:評価委員4名中4名
4 対象事業と評価結果:
事後評価
(1)酒米消化性予測技術の開発
(2)水素等エネルギー関連技術開発
(3)省エネ型陶磁器製造技術開発
(4)テラヘルツ分光による無機および有機材料の非破壊検査技術の開発
(5)固溶強化による強度特性に優れた球状黒鉛鋳鉄開発
(6)プレス成形シミュレーションの高性能化技術開発
(7)次世代炭素繊維複合材料の成形加工技術開発
(8)医療現場ニーズに即した医療機器開発
各課題の評価結果(カッコ内の数字は評価委員数)
課題 | 各項目の評価結果※ | ||||
---|---|---|---|---|---|
目標達成度 | 技術の発展性 | 移転・普及性 | 今後の方向 | コメント集約 | |
1 |
A(2) |
1(4) |
1(1) |
1(1) |
企業へ予測速報を提供するなど成果が見られる。得られたデータの利用方法を開発してはどうか。酒米以外のでん粉材料への応用も見込まれる。開発した手法を学会等で発表し、広く活用されるようにされたい。 |
2 |
A(1) |
1(3) |
1(1) |
2(4) |
総合的に見て発展性がある。実用化可能な課題(テーマ)の完成度を上げ、事業化できるように。企業と実用化に向けてステップアップを。有効な技術が多数あり、テーマを絞って注力してはどうか。 |
3 |
A(1)
B(3)
|
1(1) 2(3) |
1(1) 2(3) |
1(1) 2(2) |
いずれも優れた技術であり、実用性は高い。高強度軽量陶磁器素地についてはさらなる技術発展が期待できる。省エネ型陶磁器としてアピールして販売までつなげて欲しい。県内企業への普及を期待する。 |
4 | A(1) B(3) |
1(2) 2(2) |
1(1) 3(3) |
2(4) | まだ研究段階と思われる、実用化に向けて研究を進めてほしい。コスト削減(装置の低価格化)についても検討を。稀な研究分野なので研究成果の蓄積を期待する。 |
5 | B(4) | 1(2) 2(2) |
1(1) 2(2) 3(1) |
2(4) | 技術の差別化を図り、企業の新規仕事に役立てて欲しい。具体的なメリット・デメリットを考慮し、適用分野の見極め、活用企業の掘り起こしをして欲しい。残された課題の解決により、実用化を期待する。 |
6 | B(4) |
1(2)
2(1)
|
1(2) 2(1) 3(1) |
1(1) 2(3) |
モデルの作成方法の有効性検証と改良が必要。企業の人材育成に資すると思われ、データの蓄積などノウハウ移転できるとよい。素材性能の明確化(定式化)及びシミュレーション性能の向上を。 |
7 | B(1) C(3) |
1(1) 2(3) |
1(1) 2(1) 3(2) |
2(3) | なぜ使われないかを調査し、共同研究につなげること。コンポジットハイウエイプロジェクト等の活用も検討を。評価方法は確立されているが、リサイクル性能に課題が残る、今後の向上を期待する。 |
8 |
B(2) |
1(1) |
2(1) |
2(4) |
特色のある課題(切り口)であり、発展を期待する。今後も改良して継続を。試験方法を確立し、広くアピールすること。新型試験機のソフトウェア(プログラム)の早期改善、完成を望む。 |
※各項目の評価基準
(目標達成度)A:目標以上 B:ほぼ目標通り C:一部不十分 D:不十分
(技術の発展性)
1:全体として発展性あり 2:一部発展性あり 3:発展性は少ない
(移転・普及性)
1:技術移転の可能性あり 2:製品化・普及への具体性あり 3:技術情報として有効
(今後の方向)
1:新規課題で未完成技術の開発を図る 2:未達成課題を継続して完成を図る 3:課題を終了する