平成22年度事前・中間評価
平成22年度三重県工業研究所の事前・中間評価の概要と実施結果
1日時:平成22年11月19日(金曜)13時から17時
2場所:工業研究所会議室
3対象事業と評価結果:評価点は評価委員4名の平均値。
3-1事前評価
(1)次世代自動車研究開発支援事業
三重県の自動車産業(全国第6位)は、県内最大の産業であるものの、そのほとんどが部品の加工や組立を行う中小企業である。工業研究所では、次世代自動車のコア技術を軽量化と捉え、その技術を蓄積した上、共同研究・人材育成により多面的に産業界を支援することを目的とする。
内訳 | 必要性4.8 | 目的の明確性4.0 | 内容の妥当性4.0 | 新規性3.3 | 期待される成果4.0 |
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合計 | 20.1 |
(2)創エネ蓄エネ研究開発支援事業
新エネルギーデバイス(創エネ)・二次電池(蓄エネ)関連の技術シーズを、産学官ネットワークを活用して実用化・市場化することで、県内産業の競争力の強化を図ることを目的とする。
内訳 | 必要性4.0 | 目的の明確性3.7 | 内容の妥当性3.7 | 新規性3.7 | 期待される成果3.0 |
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合計 | 18.1 |
(3)地域産業の競争力を高める戦略的な技術開発事業
県内中小企業を取り巻く環境は、環境問題への対応、嗜好の多様化、生産性向上の要望、安価な海外製品の流入、公共事業の減少の影響を受け年々厳しさを増している。工業研究所では、県内産業の競争力を高めることを目的として、率先して行うべき技術課題を設定するとともに、その解決を図り結果の周知を行う。
内訳 | 必要性4.3 | 目的の明確性3.7 | 内容の妥当性3.7 | 新規性3.0 | 期待される成果3.3 |
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合計 | 18.0 |
(4)地域資源を活用した新商品開発事業
食品、陶磁器、鋳物等、特色のある地域産物や技術・伝統を活かした産業の活性化をはかるために、地域における新商品の開発を推進する仕組み作りと技術的支援の両方を行い、地域・業界の活性化に繋げることを目的とする。
内訳 | 必要性4.3 | 目的の明確性4.0 | 内容の妥当性3.7 | 新規性3.3 | 期待される成果3.7 |
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合計 | 19.0 |
3-2中間評価
- 課題1:次世代燃料電池開発事業
エネルギー革新技術として位置づけられている固体高分子形燃料電池(PEEC)および固体酸化物形燃料電池(SOFC)に関する研究に取り組むことにより、地域の産官学が燃料電池に関する技術開発を活発に行うことを目指す。 - 課題2:食品の味覚特性評価技術の開発および応用事業
昨今の厳しい経済情勢や、安全安心を求める消費者指向の中で、早急に食品の客観的・簡易な評価技術を開発することにより、コスト削減、食品の品質向上および消費者の信頼向上に寄与する必要があり、近赤外分光法を利用した評価方法等の開発に取り組む。 - 課題3:・綠o内の速崩壊錠の製剤化技術の開発事業
県内の医薬品製造企業が一般用医薬品に対する市場ニーズに対応できるように、薬物含量の増加に対応した口腔内速崩壊錠の製剤化技術の開発に取り組む。 - 課題4:機械産業用鋳物の溶解技術に関する研究
機械産業では、高品質、短納期に鋳物を供給することを鋳物業界に求めている。ここでは、介在物が少ない高品質な鋳物の生産に資する研究を行うことで、地域産業の技術の高度化につなげることを目的とする。
各項目の評価結果
課題 | 各項目の評価結果 | ||
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進捗状況(全体評価) | 目標達成の可能性 | 課題の取り扱い | |
課題1 | B:ほぼ目標通り | 可能性あり | 継続 |
課題2 | B:ほぼ目標通り | 可能性あり | 継続 |
課題3 | B:ほぼ目標通り | 可能性あり | 継続 |
課題4 | B:ほぼ目標通り | 可能性あり | 継続 |