表面欠点「釉むら」の防止法
現在、文献に記載されている「釉むら」の欠点防止法を左欄に示します。 右欄には、当研究会で検討した結果として、その意味(科学的理由)を示します。
釉むら:部分的に釉の厚さにむらがあるもの
欠点防止法 | その意味(科学的理由) | |
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a.噴霧施釉の場合 | ||
1 | スプレーガンの噴霧を均一にすること | 均一に施釉できるようにスプレーガンの噴霧を均一にする。 |
2 | 素地を乾燥すること | 素地が乾燥していないと、噴霧した釉が付着しにくく、むらや釉だれを生じやすい。 |
3 | 釉の水分を減ずること (除粘剤とか、原材料の仮焼で) |
釉の水分を少なくすることで、噴霧した釉が素地に付着した時に乾燥しやすくする。 |
4 | 噴霧が均一にあたるようにすること | 噴霧を均一にし、釉層の厚さにむらを生じないようにする。 |
b.流し掛け、またはディッピング法の場合 | ||
1 | 素地の密度を均一にすること | 素地の密度を均一にして吸水性の違いによる施釉層の厚さの変化を防止する。 |
2 | 素焼を均一にすること | 素焼を均一にして、素地の吸水性の違いによる施釉層の厚さの変化を防止する。 |
3 | 余分の釉をうまく切ること | 余分の釉が付着しないように均一な施釉を行う。 |
4 | 均一施釉になる方法をとること | 釉の水分量や粘性を調整し、均一な厚さで施釉できるようにする。 |