みえの輝く女子フォーラム
みえの輝く女子フォーラムを開催しました
「みえの輝く女子プロジェクト」の一環として、女性活躍推進の先進企業であるカルビー株式会社の代表取締役会長兼CEOである松本晃さんをお招きしての基調講演や、昨年9月に開催した「Women in Innovation Summit(WIT)2016」で女性の新しい働き方を提案し、「みえモデル賞」を受賞した株式会社アグリー代表取締役井上早織さんら、働く女性ロールモデルの事例発表会等を行いました。1 日時
平成29年3月1日(水)13時~16時
2 場所
ホテルグリーンパーク津 6階 伊勢・安濃の間
(津市羽所町700)
3 参加者
約200名
4 内容
(1)基調講演
テーマ:「やめられない!とまらない!~ダイバーシティ経営が企業を変える~」講師:松本 晃さん(カルビー株式会社 代表取締役会長兼CEO)
現職に就任以来7期連続の増収・増益という偉業を達成されている快進撃のリーダー松本晃さんより、ご自
身のライフワークでもあるダイバーシティの取組と、カルビーの驚異的な成長のメカニズムを、とても分かり
やすくお話しいただきました。
「ダイバーシティは会社の成長のエンジン。取り組むのはコストではなく投資だと考えるべき」という言葉
のとおり、カルビー株式会社では、とりわけ「女性の登用」に重点を置き、2010年に5.9%であった女性管理
職比率を2016年には22.1%まで引き上げ、2020年には30%を目標に掲げています。
松本さん曰く、ダイバーシティを推進するために欠かせないのが「いつまでに」「どれだけ」という数値目
標だといいます。
また、会社の業績が悪化するとダイバーシティが後退するため、絶対に業績を悪化させないようムキになっ
てやっているそうで、カルビーの驚異的な成長とダイバーシティの推進は、こうしたリーダーの強い覚悟のも
と成り立っているのだと改めて実感しました。
この他にも、徹底した業務の簡素化やオフィス革命に取り組まれており、こうした取組を強いトップダウン
のもと浸透されていることが分かりました。
「変革は既得権を奪うため、スピード感とムキになってやることが必要。」
「会社の財産は人。いい人がいなければいい会社はできない。」
「会社に長くいる必要はない。さっさと帰って魅力的な人間になる努力をすべき。」
「経営者に必要なことは、正しいことを正しく実行すること。」
とてもシンプルですが、経営者としての30年の経験から発せられるユーモア溢れる言葉の一つ一つは大変説
得力があり、参加者の皆さんは一言一句聞き漏らすまいととても熱心に聴講されていました。
(2)みえの輝く女子事例発表会
①みえモデル発表会
テーマ:~ある主婦の無謀な挑戦~「農業×福祉の連携で“農のある暮らし”を体験できるコミュニティをつくる!」
発表者:井上 早織さん(株式会社アグリー 代表取締役、特定非営利活動法人あぐりの杜 事務局長)
2011年に名張市に移住し農家に転身後、数々の試練を超え、農福連携の取組を軌道に乗せてきた井上さん
の更なる挑戦について発表いただきました。
その名も「あぐりの杜プロジェクト」。これまでに創り上げてきた障がい者就労支援、地域資源の利活用、
移住支援等の取組を、より多くの人たちとシェアするためのコミュニティ構想です。将来的には「農ある暮ら
し」が体験できる観光農園をつくり、障がい者の「光る個性」を生かした雇用にもつなげていきたい!という
井上さんの熱い想いを語っていただきました。
持ち前の明るさとガッツで、既に地域でもたくさんの「繋がり」を築いている井上さん。今後はこの「あぐ
りの杜プロジェクト」を通じてどのように進化されるのか、「みえモデル第1号」井上さんからますます目が離
せません。
「あぐりの杜プロジェクト」の詳細はこちらをご覧ください。
②みえの輝く女子トーク
テーマ:「簡単ではない、だから楽しい!」モデレーター:井上 早織さん
登壇者:伊藤 理恵さん(特定非営利活動法人マザーズライフサポーター)
川北 睦子さん(株式会社Eプレゼンス)
西井 勢津子さん(株式会社地域資源バンクNIU)
服部 美穂さん(万協製薬株式会社)
本田 美香さん(林業女子会@みえ)
森永 のり子さん(有限会社パールエンジェル、株式会社タマ)
6名の「STAR SHOW」ファイナリストメンバーが、更なる目標に向けての取組を発表するとともに、井上
さんの進行により、ともに切磋琢磨した仲間同士の絆や、ビジネスでのコラボレーション、自主的な勉強会の
様子などを発表しました。皆さんに共通しているのは、常に「課題の解決」に向け前進し続けていること。今
後も三重県の働く女性のロールモデルとして、注目していきたいと思います。
③交流会
フォーラム終了後は、登壇者や参加者の皆さん、鈴木知事も参加しての交流会を行いました。冒頭鈴木知事からは、新たな挑戦を続ける登壇者の皆さん同様、三重県でも今後、女性活躍のロールモデル
の創出やダイバーシティ社会の推進などに取り組んでいく旨の力強い決意表明を述べました。
その後の交流会では、大変活発に名刺交換や情報交換が行われ、大盛況のうちに幕を閉じました。