三重県における現状と課題
三重県における現状と課題
1 現状
三重県では、「フルタイムの仕事に従事する男女間の賃金格差」や、「共働き家庭の家事・育児などに使用する時間の男女格差」が、全国平均を上回るなど、ジェンダーギャップが依然として残っています。
また、三重県人口減少対策方針(令和5年8月)によると、ピーク時に187万人だった三重県の人口は、令和22年には150万人程度となる見込みです。人口の減少は、県内経済及び地域の活力を損なうものであり、その背景として社会におけるジェンダーギャップの存在が指摘されています。
2 課題
有償労働時間が男性、無償労働時間が女性に大きく偏るなどの性別役割分担を前提とした働き方や家事・育児のあり方は、職業生活における女性の活躍推進を阻害する大きな要因の一つです。
女性のさらなる活躍のためには、「男性は仕事」「女性は家庭」という固定的な性別役割分担を前提とした社会(昭和モデル)から、「性別に関わらず誰もが家庭でも仕事でも活躍できる社会(令和モデル)」への変革が必要です。
そのためには、ジェンダーギャップ解消・女性活躍推進に向けた意識啓発、多様な働き方の制度の導入、長時間労働等の慣行の是正などの取組を社会全体で進めていくことが必要です。
ジェンダーギャップ解消・女性活躍推進の必要性
働き方の多様化が進み、男女が共に働きやすい職場環境が確保されることによって、個人が能力を最大限に発揮することができるとともに、自分らしい生き方や働き方を選択することできます。
また、女性の政策・方針決定過程への参画が進み、多様な人材が活躍することによって経済活動の創造性が増し、生産性の向上が期待できます。
さらに、これらのことは、働きやすく、住み続けたいと思える社会を実現し、人口の県内定着や還流・移住につながり、県内経済や地域の活力を高めていくことができます。