「女性がイキイキと働く企業」10選!
国立大学法人三重大学
○教育・研究○住所:三重県津市
○従業員数
全従業員数:3,337名
うち女性従業員:1,890名
3 回目になる「イクボス宣言」発表会。駒田学長(前列右から3 番目)、学部長らに続いて、今回は理事や副学長らが新たに宣言し、学長らが見届けた。
すべての教職員に優しい職場へ
県内随一の最高学府で、未来の三重を創生するための「地(知)の拠点」。もちろん全教職員がいきいきと働くための職場づくりにも精力的に取組中。平成20年には男女共同参画の委員会を新設し、全教職員を対象に定期的にアンケート調査を実施。その結果を職場づくりに生かしています。平成25年度には県の「男女がいきいきと働いている企業」グッドプラクティス賞を受賞しました。
この日は、駒田美弘学長のリーダーシップのもとで取り組む「イクボス宣言」発表会。「組織の未来像を語り合い『実現するぞ』と結束を固める会はやはり心が元気になりますね。繰り返し行うことで、やがて文化へと熟成していくと思います。若手事務職員も自らが三重大学のエースとなるため、目指す「職員像」をとりまとめました。三重大学はいま、新しい職場へ向けディスカッションが盛ん。未来への基礎部分ができました。"本当に優しい組織"になれると思いますよ」と駒田学長は言います。
ニーズに合わせ保育園を増築 ワーク・ライフ・バランスを応援
平成25年度から、子育て・介護などのライフイベントごとに使える職場内制度を明記したハンドブックを作成し、全教職員に配布。人事労務チーム係長の伊藤晴美さんは、出産・育児で制度を利用したひとりです。「子どもが2歳を迎えるまで育休を取得しました。私は1歳児を預けることに不安があったので」。
伊藤さんは出産後も働き続けることを視野に、学生時代から働き方をよく吟味したといいます。そして就職先に三重大学を志望。学内規定では子どもが3歳を迎える時まで育児休業を取得できます。
「これまで部署を何度か異動しましたが、どこに行っても上司が子育ての苦労をよく理解してくれます。早く仕事を切り上げるよう声をかけてくれることも」。
一方、速やかに仕事を再開したい職員の声にも応えます。平成28年には敷地内の『三重大学さつき保育園』を増築。これにより生後57日から就学前児童まで計132名の受け入れが可能になりました。伊藤さんは保育園も利用しました。「すぐ近くに我が子がいると思うと、安心して仕事ができました。台風などの災害が起こった時も、交通の混乱なく迎えに行けたので助かりました」。
さらに今年度からは、家庭の事情で研究が停滞することを心配する教員に対し、両立支援として新たな取組を開始。出産・育児・介護の際も研究活動が継続されるよう、研究補助者の雇用経費を大学側が助成します。平成34年の実現を目標に、女性教員比率や事務系職の女性管理職比率UPを掲げた三重大学。誰もがいきいきと働くことができる職場づくりは、まだまだ続きます。
「子育て・介護のサポート体制が 「職場内にある保育園は便利
充実していて働きやすいです」と 助かります!」
伊藤さん。