「女性がイキイキと働く企業」10選!
株式会社中広 三重支社
○総合広告業○住所:三重県津市
○従業員数
全従業員数:60名
うち女性従業員:35名
左から松尾部長、加藤さん、中世古課次長、田中さん、浅田支社長。
社員主導で制度改革 まず子育て制度から
各家庭のポストに届く、ハッピーメディアⓇ『地域みっちゃく生活情報誌Ⓡ 』。県下9エリアで発行する情報誌はそれぞれ、数百社にものぼる広告協賛で成り立っています。営業社員は、担当エリア内をくまなく飛び回り、媒体の魅力を発信。「私が入社した10年ほど前は、やはり男性が営業の主力でした」と三重支社長の浅田太郎さん。しかし同社は、7年かけてそのイメージから脱却。今や三重支社は、女性社員数が男性を超え、男女比が逆転しても業績を伸ばし続けています。
女性プロジェクトチーム『CLIP』が職場を変えた
平成22年に女性役員が声を上げ、男性優位の職場環境を変えるべく、女性プロジェクトチーム「CLIP(※1)」を発足。全国60拠点から選抜された社員が、働きやすい職場づくりをテレビ会議で議論。現行制度より手厚い短時間勤務制度や看護休暇制度が実現しました。近年では保育料補助やテレワークも新たに導入しました。
CLIPのメンバーでもあり、県下3エリアの営業社員をまとめる課次長・中世古真希さんは、CLIPによる制度改革が進むにつれ、女性社員の意識が変わってきたと振り返ります。
「結婚や妊娠の際に、退職の相談をされることがすっかり減りました。『仕事か育児か』ではなく『どう両立するか』という視点にシフトしています」。
三重支社では現在、営業社員3名が育休中。復帰後は再び営業職として、時短勤務で活躍する予定です。
人事部・加藤久美子さんは現在、16時までの時短勤務中。「1歳半の我が子に寄り添えます。時短勤務で働く先輩・同僚が周りにいるため、気兼ねせず退勤できるムードですよ」。
※1:Chuco Ladies Innovation Project
社内はフリーアドレスデスク。 「私が働く女性の
支社長も同じ。 いいお手本になります!」
子育て制度の充実で就活生の注目度が飛躍
社員向けに始めた子育て制度の整備ですが、それにより同社を志望する就活生に変化が起きたことに人事部長・松尾孝弘さんは気づきました。
「会社説明会に"賑わい"を感じ、驚いています。長く勤めたい、意欲ある学生さんが、当社を好意的に見てくださっているようでありがたい限り」。
CLIPは現在、男女混合メンバーになりました。そして議題は"女性が働きやすい職場"から"誰もが活躍できる職場"づくりへ。「時短勤務やテレワークの対象者を拡大し、将来は男性も取得できるよう議論しています(人事・松尾さん)」。
新しい制度を次々に取り入れ、広告業界のイメージを軽やかに刷新しています。