令和5年度三重県保健環境研究所調査研究評価委員会(環境分野)
研究課題の目的
事後評価
光化学オキシダントの挙動における窒素酸化物の影響に関する研究
全国的にも環境基準達成率が非常に低い光化学オキシダントは、県内では大気汚染常時監視測定局の一般環境測定局24局で測定を行っているが、これまで環境基準を達成している測定局はない。
また、窒素酸化物は自動車排ガスに多く含まれ、光化学オキシダントの生成と消滅に深くかかわっている。しかし、県内の自動車排ガス測定局(自排局)8局では光化学オキシダントの測定を行っておらず、光化学オキシダント濃度と窒素酸化物との詳細な関連性の解明はまだまだ不十分である。
窒素酸化物は光化学オキシダントの挙動において重要な要素であることから、本研究では、窒素酸化物と光化学オキシダントの主成分であるオゾンを同時に測定することで、それらの関連から光化学オキシダントの挙動について明らかにすることを目的とする。