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令和02年10月12日

令和2年度三重県保健環境研究所調査研究評価委員会(衛生分野)

研究課題の目的

  中間評価

要因別ノロウイルス流行状況に関する研究

  現在の調査対象であるノロウイルスを原因とする食中毒等の健康被害事例や小児の感染性胃腸炎に加え、これまで対象外であった地域や成人の感染性胃腸炎、さらに動物から検出されたノロウイルスのVP1遺伝子を解析し、要因別に流行株の遺伝子型を分類する。このことにより、これまでの経時的な流行株の変化だけではなく、同じ時期の地域、年齢、動物種などの間における流行株の違いを明らかにし、より詳細なノロウイルスの流行状況の把握に努める。

 事後評価

従来型の塩素系薬剤に阻害要因を有する浴用水の衛生管理方法の最適化

 平成14年7月に宮崎県の循環式温泉入浴施設で発生した、国内最大級のレジオネラ集団感染事例(感染者 295名、死亡者7名)に例示されるように、公衆浴場はレジオネラ症の主要な感染経路のひとつとされる。感染症法に基づくレジオネラ症の届出件数は年々増加しており、現在は年間2,000件を超えるまでになっている。レジオネラ肺炎に罹患すると、特に高齢者や既往症を持つハイリスクグループでは、重症化し、死亡することもある。
 厚生労働省は、「公衆浴場における衛生等管理要領等の改正について」(厚生労働省健康局長通知 平成15年2月14日付け健発第0214004号)や「循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル」(厚生労働省健康局生活衛生課長通知 平成27年3月31日付け健衛発0331第7号)を発出し、公衆浴場の衛生管理に対する注意喚起が図られてきた。三重県では、三重県公衆浴場法施行条例および三重県公衆浴場施行細則等の関連法規により、浴用水の水質について「レジオネラ属菌は検出されないこと(10 CFU/100 mL未満)」とする基準が設定されている。
 本研究では、三重県内の温泉を対象に、これらの従来型の塩素系薬剤に阻害要因を有する浴用水に対する最適な衛生管理方法の検討を試みた。それらの情報発信と成果普及を通じて、生活衛生営業施設の自主的な衛生管理の推進と、県民の健康被害の未然防止に資するものとする。
 

 

本ページに関する問い合わせ先

三重県 保健環境研究所 〒512-1211 
四日市市桜町3684-11
電話番号:059-329-3800 
ファクス番号:059-329-3004 
メールアドレス:hokan@pref.mie.lg.jp

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