簡易水質分析機器の開発(資源循環研究課)
用途・応用分野
市民団体によって自分達自身の手で河川水質のモニタリングをしたいという希望をよく聞きます。
このようなことから、我々は誰でもできるクリーンな簡易分析法を提案してきました。
それは、折畳式の透視度計(写真1)と紫外線吸収法を利用した簡易UV計(写真2)によるCODの測定です。
透視度計は、川の水を容器に取り、アクリル製の円柱の底にある十字プレ-トが判読できる高さ(cm)から河川の汚れをみる測定器です。1本の円柱の長さは40cmで継ぎ足せば120cmになります。
きれいな上流部分の河川水では写真のように脚立の上からみます。
簡易UV計は、河川に溶けているCODの原因となる有機物が紫外域(波長254nm)吸収を持つことを利用しています。
したがって、 COD=60×吸光度 でCODを簡単に推定できます。
写真1 透視度計 写真2 簡易UV計