酸性雨の状況(2003年度)
南北に細長い三重県では南に行くと雨が多いことで有名な尾鷲があり、年間降水量として4000mmくらい降りますが、北の方では、1500~2000mm程度です。
当研究部では、2003年度は四日市市内2カ所で降水時開放型捕集装置(W.O.法)と バルク捕集装置(ろ過式)とを用い、一週間毎に降水を採取し、pHや内容成分について調査を行いました。
● 新正の雨
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右の図は2003年度の四日市市新正の降水を一週間毎に集め、 pHを測定して、月平均の推移を示したものです。(W.O.法) 2003年度の年間平均pHは4.44です。平均するとpH5.6以下*の、酸性の雨が降りました。 * 一般に、大気中の二酸化炭素が溶け込んだ雨は、pHが5.6となります。このため、pH5.6以下のものを酸性雨といっています。 |
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右の図は2003年度の四日市市新正の降水を、 pHの値を4.6以下、4.6超~5.6、5.6を越える場合にわけたものです。(W.O.法) いわゆる酸性雨といわれるpH5.6以下の雨の割合は94%でした。 |
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右の図は2003年度の四日市市新正の降水に溶け込んでいるイオン成分を調べたものです。(W.O.法) プラスイオン6種類とマイナスイオン3種類でイオンバランスはとれています。 | ![]() |
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右の図は2003年度の四日市市新正の降水について イオン成分の起源に着目して表したものです。(W.O.法) nss*-SO4とNO3の割合がほぼ2:1になっています。 また、海塩成分は海に近い理由もあり、41%でした。 * 海塩,非海塩の起源はNa+(ナトリウムイオン)を指標として算出しました。nssの表示はnon sea salt(非海塩)を表します。 |
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海塩粒子の写真 |
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● 桜町の雨
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右の図は2003年度の四日市市桜町の降水を一週間毎に集め、 pHを測定して、月平均の推移を示したものです。 2003年度の年間平均pHは,W.O.法で4.44です。 平均するとpH5.6以下の、酸性の雨が降っています。 * 一般に、大気中の二酸化炭素が溶け込んだ雨は、pHが5.6となります。このため、pH5.6以下のものを酸性雨といっています。 |
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pH推移(桜町)(2003年4月~2004年3月)
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右の図は2003年度の四日市市桜町の降水をpHの値を4.6以下、4.6超~5.6、5.6を越える場合に分けたものです。(W.O.法) いわゆる酸性雨といわれるpH5.6以下の雨の割合は98%でした。 | ![]() |
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右の図は2003年度の四日市市桜町の降水に溶け込んでいる イオン成分を調べたものです。(W.O.法) プラスイオン6種類とマイナスイオン3種類でイオンバランスはとれています。 |
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右の図は2003年度の四日市市桜町の降水についてイオン成分の起源に着目して表したものです。(W.O.法) 新正よりNO3の割合が11%と高くなっています。 また、海塩成分は新正より海から遠い分、35%でした。 |
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