平成19年度第2回三重県科学技術振興センター保健環境研究部調査研究評価委員会
研究課題の概要
事前評価
臭気成分を指標とした食品廃棄物コンポストの熟度判定手法の確立(平成20~22年度)
食品廃棄物の再利用はほとんど進んでおらず、又、コンポスト化が不十分な一部の再利用製品による悪臭問題も発生している。
そこで、食品廃棄物コンポストの臭気成分に着目し、コンポストの熟度と臭気関連項目との関係を調査、解析することにより、食品廃棄物コンポストの熟度を判定する評価手法を確立し、良質な食品廃棄物コンポストの利用促進に資する。
温泉の衛生リスク管理のための地下挙動モデルの構築(平成20~22年度)
三重県ではフッ素、ホウ素の成分濃度が高い温泉や井戸が多いが、飲用する場合に注意が払われていないことが多いため、その地下挙動モデルと衛生管理指標を作成する。また、メタン含有地域における三次元分布モデルの構築と安全管理のため地下濃度推定指標を作成する。
未承認医薬品中甲状腺等の試験法開発(平成20~21年度)
健康食品と称する未承認医薬品中医薬品による健康被害の未然防止のため、違法に添加される成分の一つである甲状腺末による健康被害がたびたび報告されるため、LC/MS法を中心とする各種製品中の甲状腺末検出法の確立をめざす。
大気ばい煙発生施設の有害物質分析(平成20~21年度)
ばい煙発生施設およびばい煙に係る指定施設に関して、大気汚染防止法施行規則、三重県生活環境の保全に関する条例施行規則等において定められている有害物質について、分析手法や前処理手法を改良することにより、分析操作の簡易化・迅速化、測定精度の向上、環境負荷の低減などを目的とし、イオンクロマトグラフを用いた分析手法の検討を行う。