県内で獣害対策を実施している獣
県内では、獣害対策が実施されていますが、主な対象獣は、イノシシ、シカ、サルです。近年では、中型動物による被害も発生。特にアライグマ被害が問題となっています。
イノシシ
本来は昼行性だが、人の活動する周辺では影響が少ない夜間に活動する。
オスは単独生活をする。メスは子供や姉妹と群れを作る。
行動範囲は1~5㎢程度で、時期により広がりをみせ、定着と移動を繰り返す。
雑食性で、人間の食べ物はほとんど食べる。
満2歳で初産を迎え、毎年2~8頭を出産、交尾期は12月~2月頃で、4月~6月頃出産、妊娠期間120日。寿命は10歳程度。
学習能力は高く、エサ場をよく覚える。
極めて臆病で警戒心が強い。
臭覚は優秀。
ジャンプ力は、助走なしで1mの高さを飛び越える。
地上から20㎝程度の隙間があればくぐり抜ける。
鼻の力が非常に強く70㎏の石を簡単に動かすことができる。
体毛は太く剛毛で電気を通しにくい。
シカ
昼間は森林域にいて、田畑へは夜間出てくることが多い。
昼夜を問わず、2~3時間採食し、2~4時間休むリズムを繰り返す。
草食性で植物の葉や樹皮、根や果実などを食べる。
オスは繁殖期以外は、単独またはオスグループで生活する。メスは母子、血縁グループで生活する。
交尾期は年1回で10~11月頃、出産期は6月頃、妊娠期間約220日。満2歳で初産を迎え、以後毎年1頭を出産する。寿命は10~12歳程度。
強いジャンプ力で2mの障害を飛び越えることができる。
視覚、聴覚は人間なみだが、臭覚が発達しているので臭いで危険を察知し、「ピィッ」という警戒音を発し、仲間に危険を知らせる。
ひづめはあまり丈夫ではないため、足場の悪いところを嫌う。
サル
昼行性、夜間に活動はしない。
日の出前と日没直後に採食行動が活発になる。
雑食性で、果実や虫などを食べる。
オスは5歳ぐらいで群れを離れ、他の群れに出入りしたり、オスグループを形成したりしてハナレザルとして暮らす。メスは生まれた群れで一生過ごす。群れの動きは大人のメスが決めている。
満5,6歳で初産を迎え、2~3年に1頭の割合で出産する。交尾期は秋~冬、出産期は春、妊娠期間は約170日。寿命20歳程度。
視覚、聴覚、臭覚、触覚、味覚は人間と同じ程度。
運動能力に優れ、木登りが得意。
極めて高い学習能力を持つが、習得するまでに時間がかかる。
人慣れすると人に危害を加える場合がある。
記憶力が優れていて、一度味わった恐怖体験は忘れない。
気に入った土地へ執着は深いが、環境に大きな変化があれば、新しい場所で適応する柔軟さを持つ。