7.秋芽新芽病害虫防除(ウンカ、スリップス、ホソガ、ホコリダニ、ハダニ、シャクトリ、炭疸病)
対象となる病害虫
○ウンカ(チャノミドリヒメヨコバイ)
○スリップス(チャノキイロアザミウマ)
○ホソガ(チャノホソガ)
○炭疸病
△シャクトリ(ヨモギエダシャク等)
△ホコリダニ(チャノホコリダニ)
△ハダニ(カンザワハダニ)
(記号の意味◎:重要病害虫、○:注意が必要な病害虫、△:発生に応じて対応)
意義
秋番茶を摘採する場合、摘採葉の品質確保と収量確保のために防除を行います。
また、干ばつや病害虫の被害により、夏場に葉層が十分確保出来なかった時は、葉層確保のために防除を行います。
防除時期の考え方
秋芽1~2葉開葉期が適期ですが、生育ステージにばらつきが多い時期でもあるので、平均的な茶園の状況と発生状況とを勘案して時期を判断していくことが重要です。
秋番茶として収穫を予定している場合は、収穫前日数を十分確認して防除するよう注意しましょう。特に、早めに収穫する場合は注意を払いましょう。
防除要否判断の目安
年によって秋芽の生育状況や病害虫の発生状況が異なる場合が多く、特に害虫については茶園をよく観察して判断を行い、その際予察情報等を参考にしましょう。
また、炭疸病については三番茶芽に発生が多かったり、秋雨等降雨の多い場合、防除が必要です。このとき、これまでの防除に治療剤(DMI剤)を主に使用してきた場合は、連用による耐性菌回避のために予防剤を使用しましょう。
資材および方法
年間の最終防除になりますので、基本的にこれまで使用していない薬剤を選択するようにしましょう。また、広範囲の病害虫が対象となりやすいため、病害虫の適応範囲が広い薬剤の方が効果的と考えられます(「使用回数」にはくれぐれも注意!)。