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平成21年02月10日

サツキツツジの三重県育成品種

 伊勢路紅、伊勢路紫、伊勢小町の伊勢シリーズ3品種で、どれもサツキとツツジをかけあわせた品種です。
 この品種は5月上中旬に開花するので、開花時期が4月下旬のクルメツツジ、5月上旬のヒラドツツジ、6月の三重サツキと組み合わせることによって、春から初夏の街角を絶え間なく彩るという特徴を持っています。
 もちろん、三重サツキと同様に大変丈夫で育てやすく、和洋のいずれにもベストマッチします。
 是非ともご活用下さい。

伊勢路紅

伊勢路紅 伊勢路紅 伊勢路紅

 花は一重のやや小型で、明紫赤色の花を咲かせます。やや細型の花なのでシャープな印象を受けます。開花期は5月上中旬で、久留米ツツジとサツキの中間期に咲きます。
 紅葉は初秋までは浅いものの、厳冬期には赤くなります。

伊勢路紫

伊勢路紫 伊勢路紫 伊勢路紫

 花は一重でやや大きめ、鮮紫ピンク色の花を咲かせます。紫がかった花の色が名前の由来となっています。開花期は5月上中旬で、久留米ツツジとサツキの中間期に咲きます。
 紅葉は三重サツキと比べてやや浅いので、春まで葉に緑色が残ります。

伊勢小町

伊勢小町 伊勢小町 伊勢小町

 花は一重のやや小型で、鮮紫ピンク色の花を咲かせます。やや細型の花ですが、花数は多くなります。開花期は5月上中旬で、久留米ツツジとサツキの中間期に咲きます。
 樹姿は半球形で自然に鑑賞性の高い形になるので、鉢物用にも向きます。紅葉は初秋までは浅いものの、厳冬期には赤くなります。

伊勢シリーズ 特性一覧

品種名 伊勢路紫 伊勢路紅 伊勢小町 (参考)三重サツキ
開花時期 5月上中旬 5月上中旬 5月上中旬 6月上旬
花色 ピンク系で紫色が強い ピンク系で赤紫色が強い ピンク系で鮮赤紫色 従来のピンク色
花色No 9205 9706 9705 9704
サイズ・型 中小型やや丸弁 中小型やや剣弁 小型やや剣弁 中型やや丸弁
花弁 三重サツキよりやや薄い 三重サツキより厚い 三重サツキより厚い 厚い
着花数 多い 多い きわめて多い 中程度
葉色 夏期は濃い緑色
冬期の紅葉度は低い
夏期は濃い緑色
冬期の紅葉度は初冬から高くなる
夏期は濃い緑色
冬期の紅葉度は初冬低く後に高くなる
夏期は濃い緑色
冬期の紅葉度は初冬低く後に高くなる
葉形 狭楕円形 狭楕円形 狭楕円形 狭楕円形
サイズ やや大型 中型 中型 中型
徒長枝 発生が多い傾向 発生が多い傾向 発生が少ない傾向 発生が多い傾向
広株立状 広株立状 半球形 広株立状
環境耐性 強い 強い 強い 強い
病害虫耐性 強い 強い 強い 強い
用途 緑化用 緑化用 緑化用・和物鉢花 緑化用

*花色:日本園芸植物標準色表           資料提供:三重県農業研究所

 この新品種は、三重県科学技術振興センターが昭和59年に育種を開始し、平成13年3月に品種登録出願した品種です。増殖・配布の権利は三重県花植木振興会植木部が所有しています。

 

本ページに関する問い合わせ先

三重県 中央農業改良普及センター 専門技術室(花植木普及課) 〒515-2316 
松阪市嬉野川北町530
電話番号:0598-42-6705 
ファクス番号:0598-42-7762 
メールアドレス:fukyuc@pref.mie.lg.jp

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