農業普及現地情報
「蓮台寺柿」の高品質果実を出荷するための新たな取組を始めました
(平成30年9月普及現地情報)
中央農業改良普及センター
「蓮台寺柿」は、伊勢市で栽培されている柿で、350年以上にわたり地域で守り育てられており、昭和33年に伊勢市の天然記念物に指定されています。また、「みえの伝統果実」に認定されており、その商品力の高さが認められています。 「蓮台寺柿」は、人の目で傷の多少や果形等の外観から等級を分けた後、果実重量ごとに階級を選別しています。しかし、「蓮台寺柿」には果実の形状に差があるという特徴があり、等級内で外観にバラつきが出てしまうという課題がありました。 そこで、今年度からは、普及センターと農家が連携して、少しでもそのバラつきを抑えるため、選果基準の立体模型を作成して、常に生産者や選果人が選果基準を確認できるようにしました。効果の確認はこれからですが、等級内の外観の安定に役立つことを期待しています。 今年の「蓮台寺柿」は、9月21日に初選果が行われ、9月22日より店舗での販売が開始されました。収穫期の天候不順のため、収穫作業が思うようにできず、9月末までの出荷量はやや少ないですが、サイズも良く、11月中旬まで多くの出荷が期待されます。 今後も普及センターとして、高品質な果実を安定的に供給するための取組が成功するよう支援していきます。 「蓮台寺柿」目揃え会の様子 収穫果実(左)と選果基準立体模型(右) |
|