農業普及現地情報
「桑名もち小麦協議会」主催の桑名もち小麦収穫祭の開催
(平成30年6月普及現地情報)
桑名地域農業改良普及センター
もち小麦はもち性の小麦で、主な生産県が岩手県、三重県であり、全国の作付面積が約20haと限られている希少な小麦です。平成21年に始まった桑名市内での「もち小麦」の農商工連携の取組は、地元生産者、卸業者、加工業者により続けられてきました。平成29年4月に市やJA等も交え、今後の取組の方向性を検討するための組織「桑名もち小麦協議会」が設立されました。 今回は協議会の活動の一つとして、昨年11月にもち小麦種まき体験イベントで播種した圃場において、収穫祭として消費者、生産者、実需者も交えた交流会を6月17日に開催しました。 9回目となる今回の収穫祭は、桑名市内外からの一般参加者50名や実需者、四日市農芸高校に加えて、今年は、もち小麦主産県である岩手県から交流の一環として8名(JA、生産者、パン屋)と四日市市内のホテルのレストラン担当者が始めて参加し、もち小麦栽培や使用場面について意見交換が行われました。 収穫祭においては、生産者や卸業者から桑名もち小麦の特徴や利用方法などについて、普及センターから小麦栽培等について説明しました。その後、参加者は実際に鎌を使用して小麦を刈り取り、脱穀機や自脱型コンバインで脱穀したのち、玄麦を石臼で簡易に製粉するまでの一連の工程を体験しました。製粉後は試食会として、もち小麦を使用したワッフルやうどんがふるまわれ、子供から大人まで、参加者たちは十分にもち小麦を満喫しているようでした。 桑名のもち小麦は、卸業者やパン屋等の関係者と連携し、生産者から消費者までつながる取組みが行われています。普及センターでは、今後、協議会活動としてもち小麦の知名度向上と栽培方法の確立、生産拡大に向けた取組を進めます。 |
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