農業普及現地情報
県域でナシ販売農家を育成するネットワーク「74club」を立ち上げました(平成29年10月普及現地情報)
中央農業改良普及センター
営農経験が少ない梨販売農家を対象に、複数の農家の体験を共有し、グループで課題に取り組むためのネットワーク「74club」を立ち上げました。 インターネットが広く普及した現代は、誰もが簡単に様々な情報を得ることのできる時代となりました。これまでは一部の篤農家しか知らなかった農業技術の情報も簡単に手にすることができるようになっています。言い換えれば、情報が氾濫しているともいえ、情報の適否を判断することが重要となっています。 しかし、農業の場面では、その判断に必要な知識やノウハウの多くが、体験に基づいて蓄積されるものであり、経験の少ない農家にとっては、情報の適否はもとより、情報を正確に理解することすら難しい場合があります。しかも、果樹は年1作であるため、一人の体験で得られる知識やノウハウは非常に限られたものとなっています。 そこで、管内に梨個販産地をもつJA三重中央、JA一志東部、JA松阪の各農協に協力いただき、産地の枠を超えて活動する「74club」を立ち上げました。 「74club」では、情報共有にSNSを活用します。これにより、距離と時間の制約に縛られることがないため、県域での支援が可能です。普及センターは会員同士をつなぐコーディネーターの役割が主ですが、情報交換がスムーズに行われるよう必要に応じ助言や指導を行うことを予定しています。また、活動はSNSの場だけでなく、実際の園地で技術指導も行う予定です。 普及センターでは、近年の地域の都市化や高齢化などによる梨販売農家の減少に歯止めをかけるべく、これからも様々な担い手育成の取組を実施していきます。 |
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