農業普及現地情報
29年産小麦の状況について(平成29年7月普及現地情報)
松阪地域農業改良普及センター
松阪地域の小麦はJA松阪・一志東部管内で「あやひかり」、JA多気郡管内で「ニシノカオリ」が導入されており、29年産では両品種合わせて約2,050haの作付がありました。普及センターでは、排水や施肥方法を改善する実証ほを設置するとともに、JAと現地研修会等を開催し、生育段階に応じた適切な管理を指導してきました。「あやひかり」の実証ほでは、坪刈りではありますが、軒並み10俵/10aを超える収量があり、適期播種とともに排水対策や土壌改良、生育状況に応じた施肥管理をすることにより、高収量を確保することが可能であることが実証されました。 松阪地域全体の状況は、現在、農産物検査の途中であるため、数量が確定しておらず、荷受け量や歩留りからみての概算ですが、不作だった28年産より3割程度増収、まずまず良好であった27年産と比較しても同等以上の収量が見込める状況です。また検査の等級も1等の割合が高く、収量品質とも上々であると思われます。 全体に良好であったとはいえ、昨年11月から12月に降雨日が多く、播種が遅れたために低収量となったところが一定割合あり、今年の秋まきに向けて、排水対策など早くからほ場準備にとりかかるよう促していきたいと考えています。 |
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