農業普及現地情報
いなべ北部採種組合の獣害対策研修会(イノシシ対策の電気柵と話し合い)(平成29年3月普及現地情報)
桑名地域農業改良普及センター
いなべ北部採種組合のほ場がある、いなべ市北勢町麻生田の水田団地では、員弁川の河川敷から侵入するイノシシによる被害が、平成27年ごろから多発するようになりました。被害防止策として、個々の水田ごとに電気柵が設置されてきましたが、囲っていないほ場からさらにその先に被害が広がるなど被害は増加してきたこともあり、今般、採取組合から相談があったため、3月9日にJA山郷支店(いなべ市北勢町)で採取組合員を対象とした研修会を開催しました。 研修会では、「地面からの電線の高さ」「個々が設置するのではなく、集団で設置し管理していくことの大切さ」を中心に説明しました。参加者は、電気柵を個々ではなく集団で設置し管理することによる被害防止効果について理解を深めました。また、採取組合役員の中に多面的機能支払交付金を受ける団体の役員を兼ねている方もいたことから、研修会の後、集落等で今後の対策を話し合いました。その結果、平成29年から3年かけて多面的交付金を活用して集落の水田全体を囲うことになり、今後の獣害対策に繫がる研修会となりました。 |