平成18年版 環境白書に見る三重の環境
今日の、私達を取り巻く環境問題は、廃棄物の不法投棄などの地域的な問題から、地球温暖化や生物多様性の喪失など地球的規模の問題にまで拡大し、深刻化しています。
このような環境問題を解決していくためには、従来の大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会経済活動を見直し、環境と経済の好循環による持続的発展が可能な社会の構築に向けて、環境政策を展開していくことが必要です。
さらには、森林の荒廃や里山などの喪失が危惧される中で、森林や里山など、多様な動植物が生息・生育できる良好な自然環境を保全し、次世代へ継承していく必要があります。
このような中で、三重県では森林を健全な姿で次世代に引き継いでいくため、平成17年10月に「三重の森林づくり条例」を制定し、この条例の基本理念を踏まえて、平成18年3月に「三重の森林づくり基本計画」を策定しました。
今後、多様な主体による森林づくりへの参画を進める新たな仕組みづくりや、県産材の供給体制の整備と利用拡大に重点的に取り組みます。
また、本年11月8日、9日には、伊勢志摩国立公園において第48回自然公園大会が開催されました。この大会を通じて、本県の有する美しい自然と文化を全国に発信することができ、今後も引き続き、県民の皆様が自然と触れあう機会が増大するよう、豊かな自然環境の確保に向けて取り組んでまいります。
平成18(2006)年版環境白書では、三重県の環境森林政策の取組と、平成17(2005)年度の三重県の環境の状況を中心に取りまとめましたので、その概要をご紹介します。