資料11-19 平成15年度 研究開発事業
1.産業公害防止産業技術開発費補助事業(経済産業省補助事業)
テーマ名 | 内容 | 研究期間 | 研究参加企業 |
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微生物の高密度固定化による高度排水処理プロセスの実用化 | 高濃度のアンモニアを含有する排水と有機性廃液を同時に処理しうる、効率の高い高度排水処理技術(目標脱窒速度2kg-N/m3・日以上)を完成させた。 | H15 | 住友化学工業(株) |
超臨界技術を用いた超重質油改質技術の開発 | 超臨界技術を用いて、超重質油を低粘度化し、取り扱い上の利便性を図ると同時に、硫黄分、灰分も極限まで低減し、従来の石油製品と同程度の品質まで改質できる改質器を開発する。 | H15~H16 | 中部電力(株) |
亜臨界水分解によるFRPの水平リサイクル技術の開発 | 亜臨界水によりFRP(繊維強化プラスチック)を分解し、熱硬化性樹脂を樹脂材料として回収し、無機物とともに再度FRP成型する水平リサイクル技術を開発する。 | H15~H16 | 松下電工(株) |
ガス化改質方式における廃棄物からの重金属除去技術の実用化開発 | ガス化改質方式では従来、廃棄物から亜鉛は除去回収されてきたが、更に鉛も濃縮除去し鉛の比較的多い産業廃棄物についても埋立処分ゼロを可能にする技術を開発する。 | H15~H17 | JFEエンジニアリング(株) |
溶融飛灰等有害灰類の無害化および資源化技術の開発 | 塩分含有量の多い溶融炉飛灰をロータリーキルンを用い1000°C余の塩化物反応で鉛等重金属を徹底的に除去する技術を開発する。 | H15~H17 | 住友金属鉱山(株) |
有機性産業排水を対象とした完全独立運転型高度水処理技術の開発 | 自然循環式の好気性微生物処理を基礎技術とし、新規の濾材、処理システムの開発により嫌気性微生物の効率的な利用を可能にする。これにより風力発電等で賄えるレベルに必要電力を低減し、完全独立型の高度水処理装置を開発する。 | H15~H17 | 東洋電化工業(株) |
2.京都議定書目標達成産業技術開発促進事業事業(経済産業省補助事業)
テーマ名 | 内容 | 研究期間 | 研究参加企業 |
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オンサイト型RPFエネルギーシステムの技術開発 | 現在焼却処理されている廃プラスチック、紙屑についてRPFエネルギーシステムを確立し、発生元の工場規模にかかわらず、その発生量にあわせて、オンサイトでRPFの製造及びその熱エネルギー回収までを行う自社工場内完結型のリサイクルシステムの構築と本システムの汎用化技術の開発を行う。 | H15~H16 | 井村屋製菓(株) (株)クボタ |
セメントキルン用高効率低NOxバーナの開発 | シミュレーション技術を用いた高効率低NOxバーナの設計後、キルン径、様式及び使用燃料種の異なるキルンでの実機実験による開発を行い、高効率かつ低NOxのバーナを開発する。 | H15~H16 | 太平洋セメント(株) |
環境調和型熱電発電材料の技術開発 | 現在までに知られている熱電候補材料を解析し、高い熱電能、電気伝導等を支配する因子を把握し、最適結晶構造と組成の設計をするとともに、設計物質を合成・燃結し、環境負荷元素を含まない高性能酸化物熱電材料を開発する。 | H15~H16 | (株)豊田中央研究所 |
化成スラッジリサイクル技術の開発 | 塗装の化成処理過程で発生する化成スラッジについて、その熔解性、電気透析技術の応用による成分分別を確認し、工程内リユースと有価物化を可能にする技術を開発する。 | H15~H16 | トヨタ自動車(株) |
機能性複合微生物製剤を用いたダイオキシンの生物処理システムの技術開発 | 機能性複合微生物製剤を用いて、ダイオキシン汚染土壌を安全・効率的に従来のコンポスト化処理と同程度の簡便さと経済性で、数ヶ月から半年間で無害化・修復する実用処理システムを構築する。 | H15~H16 | 三井造船(株) |
ポリオレフィン複合樹脂に係わる再生システムの開発 | 複合樹脂生産時に廃棄物として発生する廃棄樹脂を再生利用するため、高品質なものに原料化する技術を開発するとともに、再生利用の用途開発を実施する。 | H15~H16 | (株)ロンビック |
直接メタノール燃料電池システムの技術開発 | 燃料の貯蔵、供給が容易なメタノール水溶液を直接燃料として発電を行う直接メタノール形燃料電池を用いて、600W級の小型定置型電源用システムを開発する。 | H15~H16 | (株)ユアサコーポレーション |
化学合成系生分解性プラスチックのコンパウンド化による新規生分解性樹脂原料の開発 | 現在重視されている生分解性プラスチックの欠点(機械的強度における縦方向、横方向の強度のアンバランス)を補い合うような配合、コンパウンド化を行うことによって、扱いやすい生分解性プラスチックを開発する。 | H15~H16 | ダイトーエムイー(株) |
温室効果ガス削減の為の空気冷媒式超低温(-60°C以下)急速冷凍装置の開発 | 空気を冷媒とした機械式でコンパクトな冷風発生装置(-60°C~-120°C)を開発する。 | H15~H17 | 三菱重工(株)横浜製作所 |
自動販売機のリユース・リサイクルシステムの開発 | 易分解技術、断熱材の減容化技術と生分解断熱材の開発を行って、リユース・リサイクルを推進するとともにエコ設計、制御系省エネルギー技術の開発も行う。 | H15~H17 | 富士電機リテイルシステムズ(株) |
3.適地技術開発研究事業(自主事業)
内容 | 対象国 | 研修期間 | 備考 |
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自然循環排水処理システムの適地技術化の可能性についての検討した。 | フィリピン | H15/4~H15/12 |
4.インドネシア火力グリーンヘルメット事業(中部電力(株)からの外注事業)
内容 | 対象国 | 期間 | 備考 |
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インドネシアと協同で、既設火力発電所のボイラー/タービンの効率向上を図ることで、省エネルギー、発電コストの削減を図るとともに、インドネシア国内でのCO2排出の抑制に資することを目的とした事業を実施した。 | インドネシア | H14/11/14~H16/3/10 | NEDOより中部電力(株)からの外注事業 |
5.ハノイ首都圏水浄化事業(イオン環境財団補助金事業)
内容 | 対象国 | 期間 | 備考 |
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ハノイ市内汚染河川における自然循環排水処理システムの適用可能性について、パイロット設備実験を行い検討した。 | ベトナム | H15/12~H16/3 |