温暖化の影響
温暖化が進むと地球はどうなるの?
地球温暖化は、気温の上昇や降水量の増加、海面の上昇などとして現れます。
IPCC[気候変動に関する政府間パネル]によると何も温暖化の対策を行わない場合、2100年までの間に地球全体の気温が最大5.8度上昇すると予測されています。また、台風、熱波やエルニーニョなどの異常気象も頻発し、より強くなると予測されています。
そうなると、自然や社会にも、さまざまな悪影響が生じることになります。
海面水位の上昇による陸域の浸食
低地の水没、海岸の浸食、塩水の進入などの影響が予測されます。
海水の熱膨張及び氷河の消失などにより、全球平均海面上昇は0.09~0.88mと予測されています。
豪雨や干ばつなどの異常気象の増加
東南アジアでは、降雨の増加、西アジアや北米では大規模や洪水や激しい干ばつに見舞われる可能性があります。
生態系の変化による種の絶滅
動物や植物の中には気候変動に対応できず、繁殖や生息・生育ができなくなる種が生じることが考えられます。
農業生産や水資源への影響
乾燥地ではさらに干ばつが進み、
雨の多い地域では洪水が増加するなど水需給のバランスが崩れ、農業・漁業による食糧供給は大きな危険にさらされる可能性があります。また、農業生産形態にも大きな影響を与え、現行品種での米の生産ができなくなることが予測されています。
でんぐ熱などの熱帯性感染症の増加
熱波や高温期間の持続に伴う心臓病や呼吸器系の病気の増加が考えられます。また、熱帯性の生物の増加によるでんぐ熱等の伝染病が蔓延する可能性があります。