海洋ごみ対策の推進
美しい海岸を取り戻そう
沿岸では、海岸漂着ごみによって、景観の悪化や生態系への影響などのさまざまな問題が発生しています。美しい海岸を守るため、現状を「知り」、原因を「考え」、そして積極的に「行動」しましょう。
さまざま”ごみ”が漂着しています |
”ごみ”が無ければきれいな海岸です |
その1 知ろう ~海岸漂着ごみの現状~
三重県の海岸線は1,000kmを超える長さがあり、砂浜やリアス海岸など変化に富んだ美しい景観となっています。しかし、多くの海岸では、川を経由して海に流れ込んだプラスチックごみなどが堆積・散乱しており、景観や自然環境だけでなく、漁業活動にも影響を及ぼしています。
このような海岸漂着ごみの対策として海岸を管理する県、市町のほか民間団体や県民の皆さんのボランティアによる清掃活動が行われていますが、一度きれいにした海岸も短期間で再びごみが漂着することから、問題の解消にはいたっていません。
海岸10mあたりの漂着ごみの量 |
海岸漂着ごみの種類と重量割合 |
その2 考えよう ~ごみはごこから流れてくるの?~
県や環境省の調査では、ごみは三重県を含む伊勢湾流域から川の流れによって伊勢湾へ流出し、海岸漂着ごみになることが確認されています。そして、風向きや潮の流れにより、そのうちの多くが伊勢湾口部の海岸に漂着することが分かっています。
海岸漂着ごみの種類は、流木等の自然物が約8割を占めるものの、ペットボトルや食品トレーなどの生活系のごみも多く見られます。
こうした生活系のごみは、私たちの日常生活の中で発生して流れついたものであり、私たち一人ひとりも海岸漂着ごみに関係しているという意識を持つことが大切ではないでしょうか。
伊勢湾における漂流ごみの流れ GPS機能付漂流ボトルによる調査。河川部から3本ずつ計18本のボトルを流したところ、6本が答志島に漂着しました。(2008.1.環境省) |
その3 行動しよう ~私たちにできること~
海岸漂着ごみを減らすためには、沿岸域だけではなく内陸域での対策も重要です。一人ひとりが自分ごととして捉え、できることから取り組みましょう。
私たちにできること |
県の取組
県では、「三重県海岸漂着物対策推進計画(平成24年3月策定)」に基づき、漂着ごみの回収処理・発生抑制対策を推進しています。また、伊勢湾流域圏の愛知県、岐阜県、名古屋市と連携し、「伊勢湾 森・川・海のクリーンアップ大作戦」をはじめとする広域的な海洋ごみの発生抑制対策にも取り組んでいます。<関連リンク>
・普及啓発
・伊勢湾 森・川・海のクリーンアップ大作戦
・調査研究
・地域計画等
参考資料
- 海岸漂着物処理推進法関係(環境省webページ)
- プラスチックを含む海洋ごみ(漂流・漂着・海底ごみ)対策(環境省webページ)