平成15年における三重県北勢地域の地盤沈下の状況
平成16年8月31日
連絡先
環境森林部水質改善室
担当:大北 電話059-224-3145
1.発表事項
平成15年における三重県北勢地域の地盤沈下の状況について
2.発表内容
平成15年における北勢地域の地盤沈下は僅かであり、近年の鎮静化傾向に変化はありませんでした。また、同地域内の地下水位は、おおむね全ての観測井戸において上昇傾向にあります。
地盤沈下の状況
当県の北勢地域における地盤沈下の状況を把握するため、関係機関と協力し、年1回の水準測量を実施しています。
平成15年の測量結果は次のとおりです。
観測水準点 | 130地点 |
1センチメートル以上の沈下水準点 | 0地点(平成14年は0地点) |
1センチメートル未満の沈下水準点 | 55地点(全観測点の42%) |
年間最大沈下量 | -0.53cm 長島町松陰 |
過去5年間における累積沈下量の最大値 | -4.8cm 多度町福永 |
昭和36年~平成15年の累積沈下量の最大値 | -158.6cm 長島町白鶏 |
(ただし長島町白鶏については、沈下は昭和60年以降鎮静化しています)
北勢地域の地盤沈下は、昭和47年から昭和49年をピークに昭和59年まで年間1cm以上の沈下量を示す水準点が多数観測され、広範囲にわたり年間1cm以上の沈下域を形成しました。
しかし、昭和60年以降は異常渇水のあった平成6年を除いて地盤沈下は鎮静化傾向にあります。
地下水の状況
当県では、地盤沈下と密接に関連のある地下水の状況を把握するため、関係機関と協力し観測井戸26箇所(内、3箇所は欠測)での地下水位について年間を通して観測しています。
その結果、測定した23箇所の内22箇所で水位が上昇しており、揚水量の削減効果があらわれています。
3.今後の対応
地盤沈下は鎮静化傾向にありますが、三重県北勢地域は、異常渇水による一時的な地下水位低下でも沈下が拡大する軟弱な地質であり、今後も水準点、地下水位の観測及び地下水揚水量の規制を行い、注意深く監視を続けるとともに、東海三県にまたがる 「濃尾平野地盤沈下防止等対策要綱(昭和60年4月26日地盤沈下防止等対策関係閣僚会議決定)」により、広域的な対策を推進します。
東海三県地盤沈下調査会(事務局:国土交通省中部地方整備局)
平成16年8月30日(月曜)14時同時発表
「平成15年における濃尾平野の地盤沈下の状況」について
- 水準測量の結果等 (PDF:9KB)
・一級水準測量観測状況
・地下水位観測所の箇所数
・水準測量の結果
・沈下した観測水準点(代表)
・累積沈下量100cm以上の沈下水準点
・過去5年間の累積沈下量の大きい水準点 - 沈下水準点の推移 (PDF:16KB)
- 地盤沈下面積(沈下域)の推移 (PDF:8KB)
- 地下水位観測一覧表 (PDF:14KB)
- 主な水準点の経年変化 (PDF:7KB)
- 規制区域内地下水揚水量と主な地点の地下水位の経年変化 (PDF:9KB)