平成27年度第1回特定産業廃棄物事案に関する調査検討委員会(委員評価)
平成27年8月13日に開催された標記委員会の委員評価は、次のとおりです。
1.委員評価
今回の委員会では、三重県から提出された「基本取組目標管理シート」及び「同総括表」等にもとづき、再発防止プランに係る具体的な取り組みである8区分28取組38シート全てについて、その取り組み状況を聴取し、各委員による検証並びに評価を行いました。
「2人材育成・自己研鑽」及び「3“経験知”の共有によるナレッジマネジメント」については、様々な研修の実施や各種マニュアル、判断基準の作成など、再発防止に向けた取り組みが進んでいます。また、「7費用求償」についても、マニュアルの作成や台帳の整備、担当職員の債権回収研修への参加など、着実に取り組みがなされています。
一方、三重県の総合計画(「県民力ビジョン」)や三重県廃棄物処理計画においては、具体的な数値目標として産業廃棄物の不法投棄の総量や発生件数が設定されていますが、それらの達成状況等を踏まえると、依然として三重県において不法投棄がなくならない実態があると認められることから、その原因分析とともに、未然防止のための更なる取り組みが求められるところです。
また、再発防止プランの計画的、継続的な推進を図るため、各指標にもとづいた進捗管理を行うことは重要ですが、同時にそれら指標に囚われ過ぎて、再発防止プランそもそもの目的を見失うことのないよう留意する必要があります。
今回の委員会による検証や意見をふまえ、今後とも、再発防止に向けた取り組みを進められることを期待します。
三重県「特定産業廃棄物事案に関する調査検討委員会」
委員長 田中 勝
2.資料
「進捗管理表(基本取組目標管理シート総括表)」(55KB)【※シートの見方】
(参考)「産業廃棄物不適正処分事案再発防止プラン」(88KB)