鈴鹿市国分事案
1.事案の概要
鈴鹿市国分町地内の産業廃棄物収集運搬業者所有地で、平成12年ごろまでに廃棄物が不適正に保管（放置）されたものです。事業者に対し改善命令等を行い、撤去を指導してきましたが、改善が実施されなかったため許可を取り消しました。
2.調査結果の概要
平成17年度に、現場の測量調査、地質調査、及び廃棄物・土壌・水質の調査を実施したところ、その概要は次のとおりでした。
(1) 廃棄物の種類、投棄面積及び容量
廃プラスチック、がれき類、金属くず等建設廃材系を主体とした廃棄物が確認され、面積は約1,400m2、容量は約2,300m3と推定されました。
(2) 地質及び地下水の概況
現場の地層は、上部から埋土（砂礫土主体）、砂質土層（帯水層）、固結シルト層が分布し、地下水は南から北方向に流れています。
(3) 廃棄物・土壌・水質試験結果
廃棄物堆積地内、周辺地域とも、環境基準を超えた項目はありませんでした。
資料
3.生活環境保全上の支障の評価
学識経験者（「三重県生活環境の保全に関する条例」の専門委員）からいただいた意見を踏まえ、次のとおり評価しました。
- 土壌、地下水ともに環境基準を超えた項目はなく、周辺への支障のおそれはないと考えられます。
4.調査結果に基づく対応状況
平成18年度に、鈴鹿市が、隣接する文化財（古墳）保護の観点から、県の支援制度を活用して景観の改善（廃棄物の撤去）を行いました。
