火傷病について
平成18年9月1日(一部修正:平成29年3月15日)
1 侵入警戒病害「火傷病」に関する情報提供についてのお願い
火傷病菌という細菌による植物の病気です。ナシなどのバラ科ナシ亜科植物に広く感染します。
日本国内では発生がないため、海外から宿主植物の枝や果実などの輸入を禁止して、侵入を強く警戒しています。
写真提供:独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研究所
(セイヨウナシの症状) 新梢上の火傷病菌の塊 |
新梢上の火傷病菌の塊・幼果実の症状 |
幼果実の症状 |
もしも、このように枝から粘液が出て枯れている症状を見つけたら、以下の機関にご連絡下さい。
三重県病害虫防除所 | 0598-42-6365 | |
中央農業改良普及センター | 専門技術室担い手課 | 0598-42-6715 |
2 火傷病について
- 火傷病とは、Erwinia amylovora(エルビニア・アミロボーラ)という細菌(火傷病菌)による植物の病気です。
- 火傷病に罹病した植物は、火にあぶられたような症状を示し、それが病名の由来となっています。
- 火傷病はもともとアメリカ合衆国東部にあった風土病といわれており、ニューヨーク近郊で初めて発見され、その後海外に広がったとされています。なお、現在、日本国内においては未発生です。
- 火傷病菌は、宿主植物の枝や幹の中で越冬し、春になると活動を始め増殖した菌が、風雨や昆虫などにより広がっていいきます。
- 一番病気にかかりやすい部分は「花」で、柱頭などから侵入し、葉や枝へと広がります。また、傷などから菌が侵入するこもとあります。病気になった花、葉、果実で菌が増殖し風雨などにより感染が広がっていきます。
3 その他
火傷病に関する詳しい内容につきましては、農林水産省のホームページに掲載されていますので参考にしてください。