No 114 シデコブシの花
いつもの年ならば4月初旬頃で花が終わりになるシデコブシが、今年は4月9日でもまだまだ見ごろでした。3月下旬まで寒かったせいかもしれません。
この花はコブシやモクレンの仲間です。花の色は図鑑によれば白色です。ただ、菰野町や四日市市に自生しているものでは淡いピンクのものが多いように思います。
神前に供える「玉ぐし」や「しめ縄」につける紙の飾りの「しで」に由来して「シデコブシ」という名前が付いたそうです。たくさんある細い花びらから「しで」を連想してもらえましたか。
植物地理学上「東海丘陵要素」と呼ばれる種のひとつで、伊勢湾周辺の愛知、岐阜、三重にしか自生していません。
地域ごとに密接に発展を遂げてきたこの淡いピンクの花をみていると、地球とヒトとの密接な繋がりにロマンが広がりますね。
撮影年月日:平成23年4月9日
撮影場所:三重郡菰野町
撮影者:木村 京子さん
平成23年4月11日掲載