管内概要
鈴鹿建設事務所管内は、三重県の北勢南部に位置し、自動車産業を中心とした内陸工業都市として発展してきた鈴鹿市、東海道五十三次の城下町・宿場町として栄えてきた亀山市の2市からなっており、人口はおよそ24.3万人で、県下の14%、面積は385.5km2で県下のおよそ7%を占めています。
この地域は、比較的温暖な気候に恵まれ、平野部は県内有数の穀倉地帯であり、また、内陸部では茶・植木などの栽培が盛んです。 地形的には、西に鈴鹿国定公園を擁する鈴鹿山脈、東は伊勢湾に面し、鈴鹿山脈を源とする一級河川鈴鹿川がほぼ中央部を流れており、内陸部に東名阪自動車道、湾岸部に国道23号、そして中央部を国道1号が通っています。
管内では、新名神高速道路の完成により、三大都市圏との交流が益々活発になってきています。今後、産業・観光など地域の更なる発展のために、幹線道路をはじめ、交通ネットワークの構築、産業集積を進めるための支援道路の整備、地域住民の安全安心のための施設整備を進めています。
当建設事務所で推進している事業としては、まず幹線道路ネットワークの構築で、鈴鹿市街地と東名阪自動車道や新名神高速道路を結ぶ地域高規格道路の鈴鹿亀山道路、鈴鹿インターへのアクセス道路となる県道神戸長沢線、鈴鹿市中心部への交通集中による渋滞を緩和するとともに、均衡ある地域の発展を促す外環状の一角をなす県道鈴鹿環状線磯山バイパスや国府バイパスの整備、産業集積を進める観点から亀山・関テクノヒルズへの支援道路として県道四日市関線、耐震対策としての汲川原橋(県道三行庄野線・神戸長沢線)などの整備を進めています。また、地域の交通安全対策事業として、国道306号や県道四日市鈴鹿環状線などにおいて、歩道の設置や交差点の改良を進めています。
治水事業としては、芥川・椋川などの河川改修を、高潮対策事業として堀切川の整備を進めています。また、荒廃の激しい渓流からの土砂の流出を防止するため市ノ谷川や八島川などで砂防施設整備を進めています。
海岸事業では、原永地区海岸や南若松地区海岸で離岸堤の整備、山中地区海岸等の海岸堤防で老朽化対策等を進めています。
また、住民参画のまちづくりの取り組みとして、維持管理においても草刈りや清掃活動などへの参画を推進しています。
このような諸事業の整備を通じて鈴鹿建設事務所は、県民の皆様が安全で安心できる生活や快適で利便性が高い社会を実現できるよう、コスト縮減・透明性の確保・良好な環境の保全に配慮しながら社会資本整備に取り組んでまいります。