令和４年三重県議会定例会　知事提案説明（追加提案・その4）

　ただいま上程されました補正予算17件、その他議案3件、合わせて20件の議案について、その概要を説明いたします。

　議案第57号から議案第73号までの補正予算は、国による内示額の増加や地方交付税の追加配分、県税等の増収見込みのほか、今年度の予算執行状況を踏まえた歳入歳出両面における補正要因に対応するために編成したもので、一般会計で84億1,288万3千円を、特別会計で148億773万5千円をそれぞれ増額する一方で、企業会計で11億8,771万8千円を減額するものです。

　まず、一般会計についてその概要を説明いたします。
　歳入の主なものとして、県税について、個人県民税で35億400万円、地方譲与税について、特別法人事業譲与税で78億6,900万円、地方交付税について197億2,551万8千円をそれぞれ増額しています。
　国庫支出金について、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金で64億2,228万2千円、新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金で42億2,231万6千円、公共事業関係で33億1,182万1千円をそれぞれ減額するなど、合わせて144億8,004万6千円を減額しています。
　基金繰入金について、国民体育大会・全国障害者スポーツ大会運営基金で35億6,148万1千円を減額するなど、合わせて42億3,016万4千円を減額しています。

　歳出の主なものとして、国による内示額の増加に対応し、県内での旅行需要の喚起や観光地での消費促進を目的とした旅行割引等を実施するため、22億8,720万5千円を増額しています。
　新型コロナウイルス感染症対策のための医療提供体制の整備等に係る経費の所要見込みを踏まえ、48億9,793万9千円を減額しています。
　三重とこわか国体・三重とこわか大会の中止に伴う市町への補助金・交付金や、実行委員会負担金の減など所要見込みを踏まえ、36億5,728万1千円を減額しています。
　公共事業については、国による内示額の増加に伴い、国直轄事業で1,756万6千円を増額する一方で、国補事業で13億6,515万9千円、県単事業で4億931万6千円、災害復旧事業で25億6,955万7千円、受託事業で2億8,970万8千円をそれぞれ減額しています。
　県税過誤納金等還付金について、執行見込みを踏まえて39億1,277万3千円を減額しています。
　県債管理特別会計繰出金について、県税等の増収見込みに伴い、県債管理基金の積立不足の一部解消を図るとともに、将来の償還に備えて追加配分された地方交付税を県債管理基金へ積み立てるなど、181億1,806万円を増額しています。
　財政調整基金積立金について、事業費の精査等に伴う減額分や、国の補正予算に伴う地方負担の増加に対して追加配分された地方交付税を積み立てるほか、特別法人事業譲与税の増収に伴い、将来の地方交付税の精算に備えるため、177億9,064万8千円を増額しています。
 
　次に、特別会計及び企業会計のうち主なものについて、説明いたします。
　特別会計では、県債管理特別会計について、県債管理基金の積立不足の一部を解消するとともに、将来の償還に備えるため、県債管理基金積立金の増などにより、181億170万2千円を増額しています。
　国民健康保険事業特別会計について、市町に対する保険給付費等交付金の減などにより、31億1,319万9千円を減額しています。
　企業会計では、水道事業会計について4億5,855万6千円を、工業用水道事業会計について6億4,127万1千円をそれぞれ減額しています。
 
　以上で補正予算の説明を終わり、引き続きその他議案について説明いたします。
　議案第74号から議案第76号までは、県の行う建設事業の経費に関し、関係市町等から徴収する負担金の額について定めようとするものです。
 
　以上をもちまして提案の説明を終わります。
　なにとぞ、よろしくご審議いただきますようお願い申し上げます。