ただいま上程されました補正予算17件、その他議案2件合わせて19件の議案について、その概要を説明いたします。
議案第72号から第88号までの補正予算は、新型コロナウイルス感染症に関する対策のほか、今年度の予算執行状況等を踏まえ、歳入歳出両面における補正要因に対応するため編成したもので、一般会計で82億9,474万4千円、企業会計で9億3,661万1千円をそれぞれ減額する一方で、特別会計で12億8,311万5千円を増額するものです。
それでは、一般会計についてその概要を説明いたします。
歳入の主なものは、県税について、県民税株式等譲渡所得割で12億8,400万円を減額する一方、地方消費税で13億1,900万円、不動産取得税で4億6,900万円をそれぞれ増額するなど、合わせて3億2,800万円を増額しています。
国庫支出金について、生活保護費負担金で7,575万8千円を増額する一方、公共事業関係で19億9,305万8千円、義務教育費負担金で2億923万7千円をそれぞれ減額するなど、合わせて35億1,590万7千円を減額しています。
県債について、公共事業関係で14億2,200万円を減額する一方、減収補てん債で9億5,100万円、調整債で7億4,300万円をそれぞれ増額するなど、合わせて3億5,600万円を増額しています。
歳出の主なものとして、新型コロナウイルス感染症の予防や感染拡大防止に向けて、3つの視点から対策を行います。
1つ目は、県民の皆様の不安解消の視点です。より一層の検査体制の充実を図るため検査試薬を購入するとともに、保健所に相談人員を配置することで県民の皆様の不安解消につなげます。
2つ目は、医療機関における感染拡大防止です。帰国者・接触者外来に協力いただく医療機関に陰圧対応が可能な空気清浄機などの設備の設置を支援するほか、患者を搬送する保健所職員や医療機関の方々が使用する医療用マスクと防護服を購入します。
3つ目は、学校での感染拡大予防です。児童生徒への感染を予防するため、全県立学校で手指消毒液など各校の状況に応じて感染予防に必要なものを購入します。これら感染症への対応として合わせて6,160万1千円を増額しています。
さらに、刻一刻と変化する事態の状況を見極めながら、緊急度に応じて順次対策を講じるなど、この難局から脱し、安心で穏やかな日常を一日も早く取り戻すことができるよう、県民の皆様と力を合わせ、強い決意で取り組んでまいります。
公共事業については、国の内示等に伴い、国補公共事業を9億2,430万6千円、国直轄事業を8億3,147万4千円減額するなど、合わせて36億3,130万9千円を減額しています。
一方、これまで見送ってきた県債管理基金積立金の一部を積み戻すための繰出金など、県債管理特別会計繰出金で23億8,969万4千円を増額しています。
次に、特別会計及び企業会計のうち主なものについて、説明いたします。
特別会計では、県債管理特別会計について、23億5,859万2千円を増額する一方、国民健康保険事業特別会計について3億7,308万8千円、流域下水道事業特別会計について5億9,875万3千円をそれぞれ減額しています。また、企業会計では、水道事業会計について2億4,367万6千円を、工業用水道事業会計について5億3,188万円をそれぞれ減額しています。
これにより、令和元年度の予算総額は、一般会計で7,291億1,200万6千円となり、特別会計、企業会計を合わせた三会計の合計額は、1兆1,339億9,286万2千円となります。
以上で補正予算の説明を終わり、引き続きその他議案について、説明いたします。
議案第89号及び第90号は、県の行う建設事業の経費の一部について、関係市町から徴収する負担金の額について定めようとするものです。
以上をもちまして提案の説明を終わります。
なにとぞ、よろしくご審議いただきますようお願い申し上げます。