2004(平成16)年度 当初予算 基本事業目的評価表
2004(平成16)年度 当初予算
基本事業目的評価表
基本事業名
|
23202 経営基盤の強化
|
評価者
|
農林水産商工部 金融支援チーム マネージャー 太田 秀喜
|
|
059-224-2447 (PHS 6089) ootah00@pref.mie.jp
|
評価年月日
|
2003/11/24 15:48:59
|
政策体系上の位置づけ
|
|
政策:地域経済を支える戦略的な産業振興
施策:232 既存産業の高度化・高付加価値化の促進
施策の数値目標:中小企業の製造品出荷額の全国順位
基本事業の目的
|
|
【誰、何が(対象)】
中小企業が
【抱える課題やニーズは】
信用力、資金調達力が弱い中で、金融機関による貸付先の選別や企業同士の取引先の選別が強まり、企業間競争が激化しています。一方、事業環境や市場の変化が早く、迅速な判断や行動による経営革新や創業が求められています。
という状態を
【どのような状態になることを狙っているのか(意図)】
事業展開に必要な経営基盤を確立している
という状態にします。
【その結果、どのような成果を実現したいのか(結果=施策の目的)】
中小企業が地域経済の活性化や雇用創出を支える主体として、活発に企業活動を行っている
基本事業の数値目標、コスト、マネジメント参考指標
|
|
2001
|
2002
|
2003
|
2004
|
2006
|
||
製造業に係る中小企業の付加価値額の全国対比 [目標指標]
|
目標
|
104
|
104
|
105
|
105
|
105.5
|
実績
|
104
|
105
|
||||
必要概算コスト(千円)
|
30,987,923
|
29,711,557
|
29,773,146
|
2,992,121
|
0
|
|
予算額等(千円)
|
30,842,455
|
29,564,923
|
29,668,488
|
2,828,217
|
||
概算人件費(千円)
|
145,468
|
146,634
|
104,658
|
163,904
|
0
|
|
所要時間(時間)
|
34,553
|
34,101
|
24,742
|
38,748
|
||
人件費単価(千円/時間)
|
4.21
|
4.30
|
4.23
|
4.23
|
||
必要概算コスト対前年度(千円)
|
-1,276,366
|
61,589
|
-26,781,025
|
-2,992,121
|
||
県内企業ISO取得数(件) [マネジメント参考指標]
|
目標
|
850
|
1100
|
1200
|
||
実績
|
745
|
990
|
||||
三重県経営品質協議会の会員組織数(社) [マネジメント参考指標]
|
目標
|
150
|
150
|
200
|
||
実績
|
94
|
110
|
||||
金融機関との意見交換会実施回数(回) [マネジメント参考指標]
|
目標
|
4
|
5
|
5
|
||
実績
|
2
|
5
|
||||
[マネジメント参考指標]
|
||||||
[マネジメント参考指標]
|
||||||
[マネジメント参考指標]
|
数値目標に関する説明・留意事項
|
|
中小企業(製造業)における従業者1人当たり付加価値額の全国平均を100とした場合の三重県の数値の全国対比(工業統計表) 2002年度の実績値は2003年1月現在の見込み値です。 なお、データ収集の関係で、目標・実績の数値は表示年度より1年遅れとなります。
|
2004年度マネジメント参考指標
|
|
|||
|
種類
|
マネジメント参考指標
|
数値目標の困難度
|
|
1
|
事業量
|
県内企業ISO取得数
|
十分達成可能な目標
|
|
2
|
事業量
|
三重県経営品質協議会の会員組織数
|
挑戦的な目標
|
|
3
|
協働度
|
金融機関との意見交換会実施回数
|
十分達成可能な目標
|
|
4
|
|
|
|
|
5
|
|
|
|
|
6
|
|
|
|
マネジメント参考指標に関する説明・留意事項
|
|
|
2003年度の取組内容
|
|
成果達成見込み 概ね順調
【これまでの取組内容と成果(見込み)、成果を得られた要因と考えられること】
○中小企業者の各種の資金需要に応じた県単融資を行うとともに、三重県信用保証協会の基盤強化を図るため出捐を行いました。
○中小企業を取りまく経営環境が極めて厳しいことから、県単融資制度における貸付限度額を引き上げ、既存債務に係る償還条件緩和措置を延長しました。また返済負担の軽減を図るため、借り換えを目的とした資金の創設や不況対策型資金の拡充等の緊急金融対策を実施しました。
○特に信用力が弱く、資金調達力に劣る小規模企業者等に設備資金の融資や設備貸与を行うため、(財)三重県産業支援センターに対し原資の貸付を行いました。
○中小企業者等に対する各種診断指導を(財)三重県産業支援センターへ委託する等により、経営改善等を支援しました。
○県内企業・団体が、事業環境や市場の変化に即応しながら卓越した業績を生み出す経営革新を実現する体質を作るため、「三重県経営品質賞」を創設し、経営体質の強化に取り組みました。
こうした取り組みの結果、多くの中小企業の経営革新を進めるとともに、長引く不況下における中小企業者の資金調達の円滑化を図り、大型倒産に伴う関連倒産を最小限に押さえることができました。
【翌年度以降に残る(見込みの)課題、その要因と考えられること】
穏やかな回復基調にあった景気は、その後足踏み状態になっており、世界的な株安や不良債権処理の加速化に伴う企業倒産・失業の増大等、不安要因が大きく、先行きの不透明感が強まっています。また一昨年3月に終了した中小企業金融安定化特別保証の返済が、いまだ中小企業者に重くのしかかっていることから、今後も新規借入を抑制して有利子負債の圧縮に努める傾向が続き、設備投資は低いまま推移するものと思われます。
一方長引く不況の中で、高度化資金と旧設備近代化資金の返済が滞り、毎年回収を上回る未収金が新たに発生しています。
2004年度 施策から見たこの基本事業の取組方向
|
|
|
基本戦略での位置づけ
注力
|
改革方向
|
総括マネージャーの方針・指示
|
→
|
改善する
|
企業のニーズを的確に把握し、融資制度や信用保証制度等の充実を図ること
|
2004年度の取組方向
|
|
景気回復基調が弱く、先行きの不透明感が強いなかで、大手銀行の不良債権処理に加速化によってデフレ圧力が増し、今後多くの企業倒産が発生するものと思われます。こうしたことから県単融資制度においては、経営の安定を図る「経済変動対策資金」や連鎖倒産を防止するための「経営安定支援資金」等不況対策資金の融資枠を十分確保するとともに貸付期間を延長し、中小企業者の金融の円滑化を推進します。またセーフティーネット保証が円滑に行われるよう、信用保証協会に出捐します。
さらに厳しい経営環境の中で経営革新により活路を見いだそうとする中小企業に対しては、信用保証において損失補償制度を取り入れることにより円滑な資金供給を行えるようにします。
一方深刻な不況が続く中で、高度化事業を実施した組合において、償還猶予や条件変更さらには延滞に至る案件が急増しています。このため、的確な事後指導を行うことによって延滞の発生を未然に防止するとともに、債権管理要綱に基づいて厳格な債権管理・回収を進めていきます。
また経営品質への取り組みを促進するため、引き続き三重県経営品質協議会の活動を積極的に支援します。
【総合行政の視点からの取組】
完全失業率が5%を超えるなど厳しい雇用環境が続く中で、不況対策資金の積極的な活用を進めることにより、大型倒産による中小企業の関連倒産を防ぎ、失業者のさらなる増加を防止します。
また、環境保全活動を行うための設備投資を支援することにより、環境先進県づくりに寄与します。
北勢8市町について、自動車NOx・PM法の車種規制が実施されたことから、県単融資制度の利用により、法に規定する排出基準適合車への円滑な買い換えが進むようにします。
構成する事務事業間の戦略(注力、改革方向)
|
(要求額:千円、所要時間:時間)
|
||||||||
事務事業
|
要求額
|
対前年
|
所要時間
|
対前年
|
注力
|
改革方向
|
貢献度合
|
効果発現時期
|
|
事業概要
|
マネージャーの方針・指示
|
||||||||
A 三重県経営品質賞推進事業
|
20,118
|
2,418
|
4,750
|
4,250
|
|
|
|
|
|
県内企業・団体の一層の高度化と経営革新を実現するため、三重県独自の「三重県経営品質賞」により、顧客の視点から経営全体を運営し卓越した業績を生み出す経営の仕組みを有する企業・団体を表彰するとともに、企業・団体への経営品質プログラムの普及・推進を図ります。
|
|
||||||||
B 中小企業金融対策事業
|
261,873
|
-26,555,829
|
8,870
|
5,235
|
|
|
|
|
|
県内中小企業の金融の円滑化を図るため、民間金融機関の協力を得て、信用保証制度を取り入れながら県単融資制度を運用し、中小企業の健全な発展を図る。
|
|
||||||||
C 事業共同化等連携事業等促進診断事業
|
3,199
|
-181
|
6,600
|
100
|
|
|
|
|
|
中小企業の経営の合理化、近代化を進めるための高度化資金交付に際し、その妥当性を診断指導します。
|
|
||||||||
D 金融対策事業
|
19,833
|
7,551
|
1,497
|
0
|
|
|
|
|
|
県内中小企業者の金融の円滑化を図るため、金融に関する相談、指導を行います。
|
|
||||||||
E 信用保証協会保証料補助金
|
4,837
|
-3,346
|
216
|
0
|
|
|
|
|
|
県内同和関係小規模事業者の同和関係小規模事業資金信用保証料補助を行います。(新規分廃止・残高対応のみ)
|
|
||||||||
F 貸金業指導監督事業
|
6,614
|
2,116
|
6,452
|
3,150
|
|
|
|
|
|
貸金業者の登録事務、諸報告の徴収、立入検査及び三重県貸金業協会の指導を行います。
|
|
||||||||
G 信用保証協会出捐金
|
5,000
|
0
|
245
|
0
|
|
|
|
|
|
中小企業の保証需要の拡大に対応し、中小企業の金融の円滑化を図るため、三重県信用保証協会の基本財産の増強を図ります。
|
|
||||||||
H 中小企業県単設備貸与事業貸付金
|
2,989
|
-12,227
|
100
|
0
|
|
|
|
|
|
産業支援センターに資金を貸し付け、センターが中小企業に近代化設備を貸与する。国補貸与事業の業種制限が廃止されたため、当該事業の新規貸付はなく、継続分のみ貸付を行っています。
|
|
||||||||
I 中小企業者等支援資金貸付事業等特別会計繰出金
|
60,627
|
-32,434
|
0
|
0
|
|
|
|
|
|
中小企業者等支援資金貸付事業等特別会計への県費繰出を行います。
|
|
||||||||
J 小規模企業者等設備資金貸付事業貸付事業
|
808,829
|
201,913
|
1,700
|
0
|
|
|
|
|
|
小規模企業者の経営合理化を促進し、経営革新及び新規創業に必要な資金の貸付を行います。
|
|
||||||||
K 小規模企業者等設備貸与事業貸付事業
|
517,254
|
-86,047
|
250
|
0
|
|
|
|
|
|
小規模企業者の経営合理化、経営革新及び新規創業に必要な設備の導入を促進するため、貸与を行うセンターに資金を貸し付けます。
|
|
||||||||
L 高度化事業資金貸付事業
|
19,721
|
-95,230
|
8,008
|
2,041
|
|
|
|
|
|
中小企業が経営の合理化、近代化を推進するために行う事業の共同化、協業化、集団化を実施する組合等、また、ベンチャー企業支援事業等を行うセンターに対し資金を貸し付けます。
|
|
||||||||
M 一般会計繰出金(中小特会)
|
649,937
|
-276,266
|
0
|
0
|
|
|
|
|
|
高度化事業資金貸付金の一部財源として一般会計から繰り入れた分を償還にあわせて繰り戻します。
|
|
||||||||
N 運輸事業振興助成交付金
|
447,386
|
8,007
|
60
|
0
|
|
|
|
|
|
(社)三重県トラック協会、(社)三重県バス協会が行う輸送力の確保・輸送サービスの改善・安全運転の推進等の各種事業に対し助成を行います。
|
|
休廃止する事務事業
|
|
|||
事務事業名
|
理由
|
2003年度予算額 (千円)
|
2003年度所要時間 (時間)
|
|
ISO認証取得指導事業
|
ISO9000シリーズについては、年間取得企業の90%以上が中小企業であり、取得へのインセンティブという所期の目的は達成されたため廃止する。
|
813
|
300
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|