2003(平成15)年度 当初予算 施策目的評価表
2003(平成15)年度 当初予算
施策目的評価表
施策名 |
413 戦略的なプロジェクトの推進と新技術の開発 |
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評価者 |
農林水産商工部 農林水産物安心供給分野 総括マネジャー 松岡 直彦 |
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評価年月日 |
02/11/20 09:47:16 |
059-224-2429 @pref.mie.jp
施策の目標(2010年度にめざす姿) |
三重県の重要な農林水産物や新しい特産物の活発な生産が行われ、輸入品や他県産に負けない、高品質で求めやすい価格の農林水産物が「三重の顔」として全国に提供されています。 |
施策の数値目標及びコスト |
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施策の数値目標に関する説明・留意事項 |
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ブランド化された農林水産品目数(ブランド化された品目は、三重ブランド認定委員会の審議を経て認定したもの) 2002年度の実績は、2002年10月現在の見込値です。 |
2002年度の取組内容 |
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【これまでの取組内容と成果(見込み)、成果を得られた要因と考えられること】
① 三重ブランドを通じて三重県のイメージアップを図り、県産品全体の評価や観光客誘致の促進等にも繋げていくため、三重ブランド第1号認定品(イセエビなど5品目)を活用して、首都圏におけるPRイベントや雑誌等での広告、マスコミ取材誘致等戦略的な情報発信を実施しました。また、三重ブランドの積極的な発掘を行うため、三重ブランド認定を目指す事業者等を対象に、優良なアイデアの実現に対する助成等を進めました。さらに、三重ブランド認定品の類似物との差別化を行うため、イセエビ、アワビに表示タグの装着を行う実証事業を始めました。
② 三重の顔となるような農林水産物の新品種、新技術の開発のため、クエ・マハタの種苗量産技術の開発やイセエビの中規模育成技術の開発、また真珠生産の安定化のため、日本産の耐病性アコヤガイの開発などに取り組みました。さらに、将来の品種改良に大きな役割を果たす水稲の遺伝子導入技術や、高品質雌和牛体細胞クローン胚の効率的生産技術の開発に取り組みました。
【翌年度以降に残る(見込みの)課題、その要因と考えられること】
① 消費者の本物志向、ブランド志向の傾向が強くなっている一方、三重ブランドのコンセプト「自然を生かす技術」を備えた農林水産物が、流通チャンネルの問題や知名度の点から競争力強化面での課題を残しています。このため、情報発進力の強化、高付加価値化などを戦略的に展開して他地域に対する競争優位を確立していく必要があります。また、市場志向の農林水産業の展開に必要なマーケティング情報の継続的な入手が重要となっています。
② 技術的な課題としては、マハタの高品質安定生産技術の確立、クエの養殖技術の開発、病気に強い日本産アコヤガイの開発や高品質雌和牛の体細胞クローン牛の効率的生産技術の開発が残っています。
2002年度における構成する基本事業の成果達成見込み |
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基本事業名 |
担当チーム |
成果達成見込み |
戦略上の位置づけ |
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注力 |
改革方向 |
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A 41301 農林水産物「三重の顔」の推進 |
農林水産商工部 三重ブランド推進チーム |
概ね順調 |
↑ |
抜本的に改革 |
B 41302 農林水産物にかかる三重ブランドと新技術の開発 |
科学技術振興センター 総合研究企画部 |
概ね順調 |
→ |
抜本的に改革 |
2003年度の取組方向 |
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① 三重ブランド認定制度の定着を進めるため、また三重ブランド認定品の知名度向上と三重県のイメージアップを図るため、全国に向けて、「三重県食の安全・安心確保基本方針」と併せて、パブリシティ効果の活用を図り、戦略的な情報発信を実施します。また、三重ブランドのコンセプトである「自然を生かす技術」及び「情報提供等による信頼性確保」を共有する事業者の商品化、事業化、マーケティング等に関するプランを募集し、優秀なプランに対し支援を行うなど新たな三重ブランドの創出を進めます。
② ウッドピアブランドを確立するとともに、FSC認証などにより、県産材の販売を促進します。
③ 三重の顔となるような農林水産物の新品種、新技術の開発研究に取り組むとともに、開発技術の高度化と生産現場における技術移転・普及を進めます。
2003年度 構成する基本事業間の戦略(注力、改革方向) |
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基本事業名 |
担当チーム |
注力 |
総括マネージャーの方針・指示 |
基本事業の数値目標 |
目標値 |
達成状況 |
改革方向 |
実績値 |
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農林水産商工部 三重ブランド推進チーム |
↑ |
三重ブランドへの支持を向上させるため、情報発信を重点的に実施します。また三重ブランドの創出を積極的に支援します。 |
全国ベスト5に入る農林水産品目数 |
21 |
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抜本的に改革 |
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科学技術振興センター 総合研究企画部 |
↑ |
引き続き三重ブランドと新技術の開発に取り組むこと。特に実用化に向けた課題の解決を図ること。 |
三重ブランドにかかる新技術の開発件数 |
7 |
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改善する |
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主な事業 |
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1 新「三重ブランド」推進事業【基本事業名 41301 農林水産物「三重の顔」の推進】
当初予算額: 35,000(千円)
事業概要:全国に通じる高い商品力がある県産品を、「三重ブランド」として認定・情報発信するとともに、新たな「三重ブランド」の創出に向け、マーケティング等に関する支援を行います。
2 三重農産物特産ブランドの推進事業【基本事業名 41301 農林水産物「三重の顔」の推進】
当初予算額: 9,941(千円)
事業概要: 輸入品や他県産品に対して競争力を持つ農産物特産ブランド品目を全国に提供するため、県産農産物のけん引役となる特産品目について、生産基盤整備や技術指導により高品質化と低コスト化を推進するとともに、生産者と協働して消費宣伝のための情報発信を戦略的に実施します。.
3 松阪木材コンビナート施設整備事業費補助金・松阪木材コンビナート施設整備事業【基本事業名 41301 農林水産物「三重の顔」の推進】
当初予算額: 217,828(千円)
事業概要: 再生産が可能で環境に優しい自然の素材である木材製品を社会へ安く、かつ安定して供給できる体制を整備するとともに、木材を効率的に利用するため加工・流通の拠点施設の整備を図ります。
4 植物遺伝資源の収集保存と特産園芸品種開発費【基本事業名 41302 農林水産物にかかる三重ブランドと新技術の開発】
当初予算額: 2,954(千円)
事業概要: 本県に根ざした伝統的作物や健康増進に寄与する薬草等を調査・収集・保存するとともに、それらを活用し低農薬栽培が可能な複合病害抵抗性を有した高品質のイチゴ等の新品種を開発します。
5 <新>「三重のマハタ」高品質・早期安定生産技術開発事業【基本事業名 41302 農林水産物にかかる三重ブランドと新技術の開発】
当初予算額: 8,574(千円)
事業概要: 「三重のマハタ」を産地間競争に打ち勝ち、真の県の特産品とするため、種苗量産の安定化(生残率の向上),形態異常魚対策,ウイルス性神経壊死症(VNN)対策等の技術開発を行う。