2003(平成15)年度 当初予算 施策目的評価表
2003(平成15)年度 当初予算
施策目的評価表
施策名 |
314 森林・農地・海洋の持つ公益的機能の増進 |
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評価者 |
環境部 環境共生分野 総括マネージャー 佐藤 清 |
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評価年月日 |
02/11/01 11:00:24 |
059-224-2372 shinho@pref.mie.jp
施策の目標(2010年度にめざす姿) |
持続的な生産活動や活発な県民運動が展開され、耕作放棄地、荒廃森林の縮小や汚染海域の浄化などによって、森林、農地、海洋が良好に維持され、これらの持つ多くの公益的機能が発揮されています。 |
施策の数値目標及びコスト |
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施策の数値目標に関する説明・留意事項 |
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環境林としてゾーニングされた森林(民有林)を公共財としてとらえ整備する森林環境創造事業の実施により、公益的機能を高度に発揮できると考えられる森林面積を数値目標としました。 2003年度目標 2,500 ha(2002年度末実施累計予定) + 2,250 ha(2003年度実施予定) = 4,750 ha 「2002年度末実績値は、2002年10月17日現在の見込み値」 |
2002年度の取組内容 |
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【これまでの取組内容と成果(見込み)、成果を得られた要因と考えられること】
持続的な生産活動や農林地の適正管理、担い手育成、雇用創出等のさまざまな取組により森林・農地の維持と、森林・農地・海洋の持つ公益的機能が維持されるという成果が得られつつあります。
これは、森林保全公共事業(造林、間伐、林道、治山)や三重県型デカップリング市町村総合支援事業の実施と新たに県内全域ではじめた森林環境創造事業による環境林整備(2,500ha)の実施等によるものです。また、生産条件が不利な中山間地域等の農地の耕作放棄の未然防止と、その公益的な機能を発揮させるため、2001年度に引き続き、中山間地域等直接支払制度に取り組み、35市町村の1,271haの農地において集落協定等が締結され、適正な管理が図られたこと、さらに、農地・海洋については、農薬や化学肥料の低減、漁場の環境対策等を実施し、環境にやさしい持続的な生産活動への取組を進めたことなどが要因と考えられます。
【翌年度以降に残る(見込みの)課題、その要因と考えられること】
中山間地域等に存在する森林・農地が果たしている公益的な役割は、ますます重要となってきているため、森林・農地が良好に維持・保全され、森林・農地・海洋の持つ公益的機能が増進される施策の展開が必要となっています。
このため、地域住民、関係者等の合意形成のもとにゾーニングされた森林の「生産林」「環境林」それぞれの区分に応じた生産林対策や森林環境創造事業による環境林対策の効率的、効果的な実施と、地球規模で環境を守る地球温暖化防止のための森林吸収源対策が必要となっています。また、地域の実情に応じた農林漁業者等の生産活動による適正管理や、化学農薬や化学肥料の低減など、環境負荷を軽減させる生産技術の確立と普及が必要となっています。
こうした課題が残った要因として、過疎化・高齢化の進行による中山間地域等の活力の引き続く低下や、採算性の悪化など農林業を取り巻く情勢の悪化から、適正な管理や保全されない森林・農地が増加していることが原因と考えています。
2002年度における構成する基本事業の成果達成見込み |
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基本事業名 |
担当チーム |
成果達成見込み |
戦略上の位置づけ |
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注力 |
改革方向 |
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A 31401 公共財としてとらえた森林環境の創造 |
環境部森林環境創造チーム |
概ね順調 |
↑ |
現状維持 |
B 31402 公益的機能の発揮を重視した森林の保全 |
環境部森林保全チーム |
概ね順調 |
→ |
現状維持 |
C 31403 公益的機能発揮のための保全管理の推進 |
地域振興部地域振興チーム |
概ね順調 |
↑ |
改善する |
D 31404 環境にやさしい持続的な生産活動への取組み |
農林水産商工部 農畜産物供給チーム |
やや低調 |
↑ |
現状維持 |
2003年度の取組方向 |
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森林所有者、森林組合等の自発的な取組と協働し、県内全域の市町村とともに「森林環境創造事業」による環境林の整備を順次、展開していくとともに、造林・林道・治山事業を効率的、効果的に実施し、森林吸収源対策となる地球環境に貢献する活力ある三重の森林づくりを進めます。また、これらの取組を継続して実施していくために、国に対しても積極的な政策提言等を行うなど、森林管理施策が拡充するよう強く働きかけていきます。
三重県型デカップリング市町村総合支援事業においては、地域住民が公益的機能の増進を図るために主体的に行う活動をより取り組みやすいよう幅広く支援することにより、公益的機能を増進させます。
また、中山間地域等の農地が果たしている公益的機能を適切に発揮させるために、地域住民が農地を継続的に適正管理するための支援として中山間地域等直接支払制度を引き続き推進します。
これらを重点的に取り組んでいくこととして、森林・農地・海洋の持つ公益的機能の維持・増進をめざします。
2003年度 構成する基本事業間の戦略(注力、改革方向) |
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基本事業名 |
担当チーム |
注力 |
総括マネージャーの方針・指示 |
基本事業の数値目標 |
目標値 |
達成状況 |
改革方向 |
実績値 |
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環境部森林環境創造チーム |
↑ |
森林環境創造事業による環境林整備の計画的な推進と中山間地域定住化促進につながるバイオマス関連施策の着実な実行を進めること |
認定林業事業体従事者数 |
647 |
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改善する |
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環境部森林保全チーム |
↑ |
生産林対策として、造林・間伐対策、林道整備の効果的な支援策を推進するとともに、公共事業への間伐材利用の促進とコスト縮減に一層取り組むこと |
間伐材の利用量 |
34,450 |
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現状維持 |
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地域振興部地域振興チーム |
→ |
地域住民が主体的に行う活動をより取り組みやすく支援し、公益的機能を増進させること |
農林地等保全活動増加率 |
1.41 |
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改善する |
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農林水産商工部 農畜産物供給チーム |
→ |
環境に配慮した農林水産業を県民とともに推進し、持続的活動と、公益的機能の増進を進めること |
農薬投入量 |
3112 |
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現状維持 |
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主な事業 |
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1 森林環境創造事業費【基本事業名 31401 公共財としてとらえた森林環境の創造】
当初予算額: 292,936(千円)
事業概要:環境林に区分した森林のうち、所有者から提供された森林を、広葉樹の導入等環境公益性の発揮を主目的に整備し、併せて雇用の創出による定住化の促進、県土の有効利用を図ります。
2 治山事業費【基本事業名 31402 公益的機能の発揮を重視した森林の保全】
当初予算額: 4,111,368(千円)
事業概要: 治山治水緊急措置法に基づく第九次治山事業七カ年計画の6年次として、緊急かつ計画的に事業を推進し、安全でうるおいのある県土の構築を図り、県民生活の質の向上に努めます。
3 三重県型デカップリング市町村総合支援事業【基本事業名 31403 公益的機能発揮のための保全管理の推進】
当初予算額: 301,000(千円)
事業概要: 中山間地域の住民・市町村が主体となって行う幅広い適正管理活動を支援することにより森林・農地・海洋の適正管理活動を促進し、公益的機能の維持・増進を図ります。
4 環境にやさしい持続的な農畜産業推進事業【基本事業名 31404 環境にやさしい持続的な生産活動への取組み】
当初予算額: 145,812(千円)
事業概要: 生物農薬等の活用、堆肥等有機質資源の利用等により、化学農薬や化学肥料等を低減し、さらに、生産情報を表示するなど、環境と調和した持続的農業生産の確立を推進します。
5 造林事業費【基本事業名 31402 公益的機能の発揮を重視した森林の保全】
当初予算額: 537,400(千円)
事業概要: 森林の公益的機能の高度な発揮を図るため、植栽、下刈、間伐等の森林整備を計画的に実施し、適正な森林管理を行います。
森林の区分に応じ、水土保全林、森林と人との共生林、循環林及び機能回復整備並びに森林居住環境整備の事業を行います。