2003(平成15)年度 当初予算 施策目的評価表
2003(平成15)年度 当初予算
施策目的評価表
施策名 |
231 医療提供体制の整備 |
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評価者 |
生活・医療分野 総括マネージャー 池山喜三男 |
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評価年月日 |
02/11/29 13:24:30 |
059-224-2251 ikeyak01@pref.mie.jp
施策の目標(2010年度にめざす姿) |
県内どこで生活していても、また救急時においても患者本位の医療提供体制が整備されています。 |
施策の数値目標及びコスト |
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施策の数値目標に関する説明・留意事項 |
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※2002年度実績値は、2002年11月現在の見込み値です。 ・過去1年間に受診経験のある県民のうち、その時の医師の対応(説明や治療内容)が満足できるものであったと感じた人の割合です。 ・県民が、日頃から、かかりつけ医を持つ等、より積極的な医療への関与を期待します。2003年度は、小児救急医療体制の充実のほか、救急医療情報システムのバージョンアップや医療安全対策、へき地医療支援体制の構築等に取り組みます。 |
2002年度の取組内容 |
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【これまでの取組内容と成果(見込み)、成果を得られた要因と考えられること】
救急医療については、特に、小児救急医療体制の充実に向け、国立療養所三重病院を小児救急医療拠点病院に指定し、小児救急患者を広域的に受け入れる体制を整えました。また、東紀州地域での重篤救急患者の救命率向上のため、和歌山県が導入するドクターヘリ事業に奈良県とともに参画し、共同事業として、H15年1月から実施します。
がんの専門的医療体制の整備やがん登録の確立などをめざす「地域がん診療拠点病院」として、国立三重中央病院、山田赤十字病院、県立総合医療センターを指定するとともに、がん対策の情報交流の場として「がん診療拠点病院連絡協議会」を設置しました。
へき地医療の充実として、飯南町の眼科診療所開設に助成するなど、身近な地域での診断治療の機会の確保を図りました。
県立病院では、医療事故公表規準を作成し、8月から運用を開始しました。また、良質で満足度の高い医療サービスの提供のため、県立総合医療センターが第三者機関による病院機能評価を受けることとしており、他の県立3病院も来年度の受審に向け、関連マニュアル等の整備を進めています。
【翌年度以降に残る(見込みの)課題、その要因と考えられること】
救急医療のうち小児救急医療については、地域ごとの特性に応じた準夜帯(23時前後まで)での一次救急医療の体制整備が必要となっています。
へき地勤務医師や特定診療科(小児科等)の医師不足が言われるようになり、施設の整備と併せて、人的整備が求められています。この医師不足への対応策の一つとして、H16年度から必修化される新医師臨床研修制度により、研修生に魅力ある臨床研修病院の指定が課題となっています。 また、医療ミスによる医療事故が度々報道される等、より安全で良質な医療を提供する体制が必要となっています。県立病院では、環境変化に応じた病院の役割・機能の見直しを行っていくことが必要です。
少子高齢化に伴い献血可能人口、骨髄バンク登録可能人口の減少が進んでいます。献血や骨髄バンク、臓器移植についての一層の啓発が必要です。
2002年度における構成する基本事業の成果達成見込み |
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基本事業名 |
担当チーム |
成果達成見込み |
戦略上の位置づけ |
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注力 |
改革方向 |
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A 23101 患者本位の医療の推進 |
健康福祉部医療チーム |
概ね順調 |
→ |
改善する |
B 23102 県立病院の医療サービス提供 |
病院事業庁 県立病院経営チーム |
概ね順調 |
→ |
改善する |
C 23103 特殊疾病患者の支援 |
健康福祉部医療チーム |
概ね順調 |
→ |
改善する |
D 23104 救急医療体制の整備 |
健康福祉部医療チーム |
低調 |
↑ |
改善する |
E 23105 医薬分業の推進 |
健康福祉部医療チーム |
やや低調 |
→ |
改善する |
F 23106 臓器移植・献血・骨髄バンク事業等の推進 |
健康福祉部医療チーム |
概ね順調 |
→ |
改善する |
2003年度の取組方向 |
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2003年から向こう5年間の三重県の医療提供体制と保健予防等の基本となる「保健医療計画(第三次改訂)」を策定します。
救急医療については、救急医療情報システムにインターネット方式を導入して県民への救急医療情報サービスの向上を図るとともに、小児の一次救急医療の整備を図っていきます。また、へき地医療については、代診医師の確保等に向け、へき地医療支援機構の設置に取り組んでいきます。
県立病院では、志摩病院等3病院で第三者機関による病院機能評価を受けるなど良質で満足度の高い医療サービスを提供するとともに、「第2次経営健全化計画」に基づき、経営の健全化を一層進めます。また、環境変化に応じた県立病院の役割・機能の見直し、平成16年度以降の次期中期経営計画を策定します。
医薬分業については、外来患者の医薬分業率の向上を図ります。
献血や骨髄ドナー登録、臓器移植についての啓発活動を強化します。
2003年度 構成する基本事業間の戦略(注力、改革方向) |
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基本事業名 |
担当チーム |
注力 |
総括マネージャーの方針・指示 |
基本事業の数値目標 |
目標値 |
達成状況 |
改革方向 |
実績値 |
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健康福祉部医療チーム |
↑ |
保健医療計画の策定に注力すること。 |
医療機関数 |
126 |
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改善する |
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病院事業庁 県立病院経営チーム |
↑ |
病院機能の一層の充実を図ること。 |
患者の満足度(推薦比率) |
75 |
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改善する |
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健康福祉部医療チーム |
→ |
患者のQOL向上をめざして取り組むこと。 |
難病患者受入拠点・協力病院数 |
16 |
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現状維持 |
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健康福祉部医療チーム |
↑ |
救急医療情報システムの更新に注力すること。 |
救急医療体制の整備率 |
89 |
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改善する |
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健康福祉部医療チーム |
→ |
医薬分業率の向上を促進すること。 |
外来患者医薬分業率 |
46 |
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改善する |
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健康福祉部医療チーム |
→ |
現状の事業を継続する。 |
県内医療機関が必要とする血液量及び国からの原料血漿割当量の自給率 |
100 |
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現状維持 |
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主な事業 |
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1 医療法等施行事務事業【基本事業名 23101 患者本位の医療の推進】
当初予算額: 10,177(千円)
事業概要:県民に必要な医療を確保するため、医療施設の適正な配置、人員構成、構造設備等の検査及び指導を行う。
2 へき地中核病院運営事業補助金【基本事業名 23101 患者本位の医療の推進】
当初予算額: 18,071(千円)
事業概要: 無医地区及び無医診療所の実質的解消に向けて、へき地中核病院が行うへき地医療センター(巡回診療所を業務とする)の運営に要する経費を助成する。
3 特定疾患等治療研究事業【基本事業名 23103 特殊疾病患者の支援】
当初予算額: 900,367(千円)
事業概要: 特定疾患の治療を促進するため、医療費についての公費助成を行い、患者の自己負担を軽減する。
4 病院群輪番制病院運営事業補助金【基本事業名 23104 救急医療体制の整備】
当初予算額: 176,592(千円)
事業概要: 休日夜間における入院治療を必要とする重症救急患者の医療を確保するため、休日夜間急患センター、在宅当番医等との連携体制を構築する。
5 医薬分業推進事業【基本事業名 23105 医薬分業の推進】
当初予算額: 655(千円)
事業概要: 薬物療法の有効性・安全性の確保を図るため、かかりつけ薬局において、薬歴管理・服薬指導を行えるよう医薬分業の普及啓発等を行う。