2003(平成15)年度 当初予算 施策目的評価表
2003(平成15)年度 当初予算
施策目的評価表
施策名 |
132 文化的資産の継承と活用 |
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評価者 |
教育委員会 生涯学習分野 総括マネージャー 山川 晴一郎 |
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評価年月日 |
02/11/26 14:40:34 |
059-224-2942 yamaks00@pref.mie.jp
施策の目標(2010年度にめざす姿) |
各地域に伝わる文化財など、個性と魅力のある文化的資産が住民に広く親しまれているとともに、地域の活性化に生かされています。 |
施策の数値目標及びコスト |
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施策の数値目標に関する説明・留意事項 |
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・三重県に関係ある文化財を見たり学習するために、最近1年間に1回以上出かけた県民の割合(県民意識基礎調査) ・数値目標の達成のためには、文化財の所有者などによる公開・活用の推進が求められるとともに、県民の皆さんが文化財に関心をもっていただき理解を深めていただくことが必要です。 ・2002年度実績値は、2002年10月現在の見込み値です。 |
2002年度の取組内容 |
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【これまでの取組内容と成果(見込み)、成果を得られた要因と考えられること】
埋蔵文化財の現状保存に努め、記録保存を行う発掘調査の民間調査機関等への委託を進めるとともに、その成果を公表しました。斎宮跡の拠点的史跡である斎宮歴史博物館については、映像展示のリニューアルを行い、来館者がより斎宮跡に親しみ易い内容に刷新しています。また、天然記念物「ネコギギ」と「カモシカ」の保護を目的とした生息調査を実施するとともに、「オオサンショウウオ」の生息環境保全の基礎データを充実し、保護管理指針を策定しました。
文化的資産の保護、活用を図るため、文化財として指定をするとともに、指定建造物等の保存修理事業を支援しています。
「紀伊山地の霊場と参詣道」については、世界遺産登録のため、国史跡指定の申請を文化庁に行いました。
【翌年度以降に残る(見込みの)課題、その要因と考えられること】
永年にわたり保存されてきた文化財を継承し、積極的に活用し、学校教育や生涯学習、魅力ある地域づくりに生かしていく施策を推進することが必要です。
埋蔵文化財発掘調査の円滑な推進が求められるなかで、市町村を中心に出土品の収蔵や調査報告書公開の遅れが指摘されています。斎宮跡や北畠氏関係の遺跡などの大規模で拠点的史跡の解明、天然記念物の生息状況を継続して調査していく必要性があります。
「紀伊山地の霊場と参詣道」については、平成16年6月の世界遺産登録に向けて、関係市町村やNPO団体等との協働体制を強化し、全国発信に努める必要があります。
2002年度における構成する基本事業の成果達成見込み |
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基本事業名 |
担当チーム |
成果達成見込み |
戦略上の位置づけ |
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注力 |
改革方向 |
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A 13201 埋蔵文化財の保護と活用 |
教育委員会文化財保護チーム |
概ね順調 |
↑ |
現状維持 |
B 13202 拠点的史跡、文化資産の保護と活用 |
教育委員会文化財保護チーム |
概ね順調 |
↑ |
現状維持 |
C 13203 天然記念物の保護と活用 |
教育委員会文化財保護チーム |
概ね順調 |
↑ |
現状維持 |
D 13204 文化的資産の保護継承と活用 |
教育委員会文化財保護チーム |
概ね順調 |
↑ |
現状維持 |
E 13205 熊野古道の世界遺産登録への推進 |
教育委員会世界遺産登録推進プロジェクト |
順調 |
↑ |
現状維持 |
2003年度の取組方向 |
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県内各地に継承されている文化財を学校教育や生涯学習に活かし、県民が親しみ、誇ることのできる魅力ある地域づくりに積極的に活用する必要があります。そのため、市町村や各種団体等と協働して、文化財の公開や情報発信を推進し、保護行政の充実に努めます。
「紀伊山地の霊場と参詣道」については、和歌山県と奈良県、及び関係市町村等と協働して世界遺産登録に向けて取り組みます。
2003年度 構成する基本事業間の戦略(注力、改革方向) |
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基本事業名 |
担当チーム |
注力 |
総括マネージャーの方針・指示 |
基本事業の数値目標 |
目標値 |
達成状況 |
改革方向 |
実績値 |
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教育委員会文化財保護チーム |
→ |
市町村との連携を密にして、各種開発事業と調和のとれた埋蔵文化財保護と調査結果の公開と活用を一層図ります。また、出土品の収蔵の在り方を検討します。 |
遺跡詳細分布調査を実施している市町村数 |
22 |
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現状維持 |
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教育委員会文化財保護チーム |
→ |
斎宮跡をはじめとする拠点的史跡等の保護と活用を充実させます。 |
斎宮跡への来訪者数 |
97000 |
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現状維持 |
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教育委員会文化財保護チーム |
→ |
特別天然記念物のオオサンショウウオ・カモシカやネコギキをはじめとする天然記念物を保護し、人々と希少な動植物との共生できる環境を保持するよう努めます。 |
国・県指定の天然記念物の数 |
113 |
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現状維持 |
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教育委員会文化財保護チーム |
→ |
薄れつつある民俗芸能をはじめとする伝統文化財を継承して、潤いのある県民生活の向上に努めます。 |
県指定文化財の指定件数 |
500 |
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現状維持 |
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教育委員会世界遺産登録推進プロジェクト |
↑ |
「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録にむけて事業を推進します。 |
世界遺産登録のための事業進捗率 |
95 |
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現状維持 |
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主な事業 |
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1 熊野古道世界遺産登録推進事業【基本事業名 13205 熊野古道の世界遺産登録への推進】
当初予算額: 20,945(千円)
事業概要:熊野古道を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」を、和歌山・奈良両県と協働して世界遺産への登録にむけて、登録に必要な手続き・事業を進めます。
2 斎宮歴史博物館展示・普及事業【基本事業名 13202 拠点的史跡、文化資産の保護と活用】
当初予算額: 36,092(千円)
事業概要: 斎宮の調査・研究の成果を基に企画展示を実施し、斎宮への理解・興味を高めるとともに、生涯学習拠点としても情報発信を行います。
3 天然記念物保存対策事業【基本事業名 13203 天然記念物の保護と活用】
当初予算額: 2,429(千円)
事業概要: 特別天然記念物カモシカの保護や食害対策の資料となる生息調査の実施や天然記念物ネコギギの保護管理のための指針を策定します。
4 文化財保存管理事業【基本事業名 13204 文化的資産の保護継承と活用】
当初予算額: 124,013(千円)
事業概要: 指定文化財及び埋蔵文化財の状況について巡視調査を行い、その保護・保存の方法等についての基礎的データとします。このデータ等をもとに、文化財を将来にわたって保護・活用するため、所有者・保存団体・市町村等と連携をとりながら、支援します。