2003(平成15)年度 当初予算 施策目的評価表
2003(平成15)年度 当初予算
施策目的評価表
施策名 |
122 学校教育の充実 |
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評価者 |
教育委員会事務局 学校教育分野 総括マネージャー 澤川和宏 |
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評価年月日 |
02/11/26 20:29:30 |
059-224-2942 sawakk01@pref.mie.jp
施策の目標(2010年度にめざす姿) |
教育の内容、方法、しくみが柔軟で多様になり、時代のニーズや変化に対応したゆとりある教育が行われるとともに、豊かな心をはぐくむ「心の教育」が大切にされています。 学校においては、子どもたちを多元的な物差しで見るようになり、一人ひとりのよさや可能性が伸ばされています。 また、学校の教育機能の地域への開放など、開かれた学校づくりが実現しています。そして、子どもたちの学習の場は学校外にも広がり、子どもたちは学校、家庭、地域のなかで主体的に楽しく活動しています。 |
施策の数値目標及びコスト |
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施策の数値目標に関する説明・留意事項 |
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・小学校5年生、中学校2年生、高等学校2年生それぞれの学校生活に対する意識を意識調査により把握します。 ・この数値目標は、子どもたちを取り巻く社会環境に左右されますが、目標達成のためには学校教育現場での取組とともに、県民の皆さんの学校教育活動への積極的な参加が重要です。 ・2002年度実績値は、2002年10月現在の見込み値です。 |
2002年度の取組内容 |
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【これまでの取組内容と成果(見込み)、成果を得られた要因と考えられること】
これまでに、総合学科の導入などの特色ある学校づくり、全国初となる連携型中高一貫教育を飯南地域で導入するなど、中等教育の改革を進めました。また、「三重県教育振興ビジョン」を策定し、ビジョン実現のため、小中学校教育、高等学校教育の充実を図ってきました。さらに、高校再編活性化基本計画及び第1次実施計画を策定しました。また、中学校や高等学校において、体験的な学習の時間を多く取り入れ、社会人講師の積極的な活用を図りました。
さらに、少人数教育、環境教育、国際理解教育等に積極的に取り組みました。なお、こうした取組を遂行するにあたり、教員の資質向上、教育実践に必要な知識・技能の修得が不可欠であることから、教員研修の体系化・一元化を図り、研修の中核機関として総合教育センターの機構改革を行いました。
また、私立学校は、公教育機関としての一翼を担っていることから、学校運営、施設整備などへの助成、保護者の経済的負担の軽減を行いました。
【翌年度以降に残る(見込みの)課題、その要因と考えられること】
暴力行為、不登校、いじめなど学校教育における課題が全国的に顕在化してきています。複雑、多様化しているこれら課題に対応するため、学校・家庭・地域が問題意識を共有し、地域ぐるみで学校の改革に取り組むことが求められています。
2002年度から完全学校週5日制、小中学校新学習指導要領が実施されており、知識だけではなく、自ら学び考える「生きる力」の育成を図るという考え方に賛同する声がある一方、学力低下等の不安や懸念の声もあります。県民の不安に応えつつ、新しい教育課程の円滑な実施を図るためにも、基礎・基本の確実な定着を図り、これを基に、「生きる力」を育むことが求められています。
また、特色のある学校づくりや、情報化の進展に伴う情報リテラシーの向上や環境問題など、社会の変化に対応した教育の充実を図る取組が必要です。
さらに、障害のある子どもの実態が多様化していることから、その就学のあり方について検討が必要となっています。
加えて、景気低迷の影響により、高等学校卒業者の就職状況が厳しくなってきており、早期に対策を講じる必要があります。
2002年度における構成する基本事業の成果達成見込み |
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基本事業名 |
担当チーム |
成果達成見込み |
戦略上の位置づけ |
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注力 |
改革方向 |
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A 12201 学習者起点の教育改革の推進 |
教育委員会教育改革チーム |
概ね順調 |
↑ |
現状維持 |
B 12202 ゆとりの中で基礎基本を確実に身につける教育の推進 |
教育委員会学校教育支援チーム |
概ね順調 |
↑ |
現状維持 |
C 12203 個性や創造性をはぐくむ教育の推進 |
教育委員会高校教育チーム |
概ね順調 |
↑ |
現状維持 |
D 12204 社会の変化に対応した教育の推進 |
教育委員会高校教育チーム |
概ね順調 |
→ |
改善する |
E 12205 私学教育の振興 |
生活部私学振興チーム |
概ね順調 |
→ |
現状維持 |
F 12206 障害児教育の充実とバリアフリー化 |
教育委員会学校教育支援チーム |
概ね順調 |
↑ |
現状維持 |
G 12207 地域に開かれた学校づくりの推進 |
教育委員会高校教育チーム |
概ね順調 |
↑ |
現状維持 |
H 12208 教職員の資質の向上 |
教育委員会研修企画調整チーム |
概ね順調 |
↑ |
改善する |
I 12209 教育施設等の整備 |
教育委員会教育施設チーム |
概ね順調 |
→ |
現状維持 |
J 12210 教育体制の整備 |
教育委員会経営支援チーム |
概ね順調 |
→ |
現状維持 |
2003年度の取組方向 |
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学習者起点に立ち、児童生徒が学校生活に充実感を持てるような事業を展開します。
暴力行為等の課題については、学校の運営を家庭や地域にとって開かれたものとし、学校・家庭・地域が一体となって取組が行えるよう配慮しつつ、生徒指導体制の充実、不登校児童生徒への支援のための事業を充実します。
また、新学習指導要領のもと、児童生徒が「生きる力」を育むために、発展的な学習や補充的な学習、少人数・習熟度別指導など、指導方法の改善について各学校に対する支援を行うとともに、学力定着のための評価方法の工夫改善とともに社会の変化に対応した教育を支援します。
また、高校生の就職対策として関係部局と連携しつつ、生徒に望ましい職業観、勤労観の育成を図ります。
私立学校に対しては、建学の精神を生かした特色ある学校づくりや効率的な学校運営への取組等の支援や保護者の経済的負担軽減のための支援を引き続き進めます。
2003年度 構成する基本事業間の戦略(注力、改革方向) |
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基本事業名 |
担当チーム |
注力 |
総括マネージャーの方針・指示 |
基本事業の数値目標 |
目標値 |
達成状況 |
改革方向 |
実績値 |
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教育委員会教育改革チーム |
↑ |
地域の状況を踏まえながら、様々な形態の中高一貫教育について検討を進めます。 |
昼間部を設置した定時制高等学校の数 |
2 |
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現状維持 |
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教育委員会学校教育支援チーム |
↑ |
児童生徒の基礎学力の実態を把握し、指導方法の改善や評価方法の開発に取り組みます。 |
生徒の実態に応じた指導体制を工夫している中学校数 |
52 |
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現状維持 |
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教育委員会高校教育チーム |
↑ |
県立高等学校再編活性化実・{計画に基づき、高校の特色化を進めます。 |
総合学科を設置する高等学校数 |
7 |
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現状維持 |
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教育委員会高校教育チーム |
→ |
情報教育、環境教育、国際理解教育等に積極的に取り組みます。 |
ALT(外国語指導助手)を配置する高等学校の割合 |
69 |
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現状維持 |
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生活部私学振興チーム |
→ |
保護者の経済的負担軽減を図るとともに、私立学校の特色化への取組を支援します。 |
特色ある教育を実施している事例数 |
190 |
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現状維持 |
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教育委員会学校教育支援チーム |
↑ |
医療的ケアを要する児童生徒の保護者の負担軽減を図るため、看護士の配置、教員による手当の実施等、医療的バックアップ体制を整備します。 |
盲・ろう・養護学校、障害児学級で教育を受けている児童生徒の進学及び就労の割合 |
31 |
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現状維持 |
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教育委員会高校教育チーム |
→ |
地域の教育力の学校への導入、学校の教育施設・設備の開放、学校の教育情報の公開等、家庭・学校・地域と連携した取組を行います。 |
地域とともに教育を考える協議会等を設置している学校数 |
26 |
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現状維持 |
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教育委員会研修企画調整チーム |
↑ |
教育の今日的課題に対応した研修を実施します。 |
研修会への教職員一人あたりの参加回数 |
0.96 |
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現状維持 |
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教育委員会教育施設チーム |
→ |
学校施設の耐震化を図るとともに、学校の改革や特色化を支援するため、施設、設備の充実に努める。 |
県立学校の耐震化整備率 |
70 |
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現状維持 |
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教育委員会経営支援チーム |
→ |
各学校の教育活動への取組を支援し、円滑な学校運営を進めます。 |
健康度 |
65.8 |
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現状維持 |
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主な事業 |
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1 <新>「生きる力」を育む支援事業【基本事業名 12202 ゆとりの中で基礎基本を確実に身につける教育の推進】
当初予算額: 199,621(千円)
事業概要:校内暴力・いじめ等の防止にむけて学校・家庭・地域が一体となって生徒指導対策に取り組むとともに、学力の向上に向けた学力の検証や指導方法の工夫改善、さらには教員の指導力・資質向上に向けた研修などを実施し、「生きる力」を育む教育を推進します。
2 <新>キャリア教育総合推進事業【基本事業名 12203 個性や創造性をはぐくむ教育の推進】
当初予算額: 66,855(千円)
事業概要: 高校生の厳しい就職状況に対応するため、生徒に望ましい勤労観・職業観や職業に関する知識や技能を身につけさせるなどのキャリア教育を推進するとともに就職指導にかかる教員の指導力向上を目指します。(生活部との総合行政)
3 スクール・ルネッサンス支援事業【基本事業名 12201 学習者起点の教育改革の推進】
当初予算額: 177,336(千円)
事業概要: 「『学習者起点』の教育改革の推進」のために、教育現場への支援、市町村とのコラボレーションの推進、組織風土・意識改革の推進を3つの柱として、学校マネジメント研修や教育委員と教職員が教育現場で語る会などを実施します。
4 私立高等学校等振興補助金【基本事業名 12205 私学教育の振興】
当初予算額: 4,844,831(千円)
事業概要: 公教育の一翼を担っている私立学校(小中高校)が独自の建学精神に基づく個性豊かで多様な教育を推進するとともに児童生徒の修学上の経済的負担の軽減を図るため、経常経費に対して、補助を行います。