215 生活環境衛生の確保 |
要求額 429百万円 |
(主担当部局:健康福祉部) |
21501 生活衛生営業の衛生水準の確保 (健康福祉部)
21502 食品の安全確保(健康福祉部)
21503 医薬品等の安全確保(健康福祉部)
21504 人と動物との共生環境づくりの推進(健康福祉部)
21505 生活環境衛生を確保する研究の推進(総合企画局) |
<2010年度の目標>
生産から消費までの総合的な食品の安全性や生活衛生営業の衛生水準の確保のための自主的な衛生管理や毒物、劇物の厳格な管理体制が進むとともに、安全に関する必要な情報が提供されています。
<数値目標>
施策目標項目
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現状値(2000年度)
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2004年度の
目標値
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2010年度の
目標値
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食品の検査件数に対する
不適合食品の割合
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13.4%
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11%
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7%
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-
安全な食品を製造販売するための食品衛生法に規定されている規格基準及び県の食品の指導基準への不適合度を示します。
- 県民の皆さまの食品安全性に対する意識を高めることによって、食品関係営業者の衛生管理体制を向上させることができます。
<これまでの取組と成果>
食品の生産、輸入、製造から流通、販売の各段階における衛生管理確立に向けて、大規模食品営業者のHACCP(※)導入を推進するとともに、衛生指導や検査体制の向上のため食品検査施設にISO9002及びGLP(食品衛生検査結果の信頼性を確保するための業務管理)を導入し、食品の安全性の確保を図りました。また、特に大きな社会問題となった牛海綿状脳症(BSE)問題については、食肉衛生検査所における検査体制を緊急に確立するとともに、牛肉の安全性と牛海綿状脳症(BSE)に関する正しい知識の啓発を行いました。
医薬品等の安全性確保のため、医薬品等業者に対する監視指導を強化するとともに、県民に対し医薬品の正しい知識を普及啓発しました。
動物の適正飼養の普及のため、犬の「しつけ方教室」を開催するとともに、動物介在活動「わん・ワンデー」をNPOと協働で開催しました。
<残っている課題>
食品衛生法に基づき遺伝子組換え食品の規格基準が規定されたことにともない、遺伝子組換え食品またはこれを原料に用いた食品の検査体制を確立していく必要があります。
2001年に国内で初めて牛海綿状脳症(BSE)の牛が発生したことにより、緊急に検査体制等の整備を行いましたが、慎重・確実な検査の実施により安全な牛肉を市場に流通させ、消費者の安心を得ていくことが必要です。
医薬品等の有効性・安全性に対して国際的な規制強化の動きが見られ、国際的ハーモナイゼーション(調和・整合化)の進展への対応が緊急の課題となってきています。
一方、「動物の愛護及び管理に関する法律」が改正され、従来の遺棄動物の発生防止や適正飼養の普及に止まらず、人と動物の共生できる社会づくりへの気運が高まってきています。
<平成14年度の施策の取組方向>
食品の安全確保について、食品検査施設のISOを成果重視型の9001タイプに切り替え本格的な運用を行うとともに、特に食肉衛生検査所における牛海綿状脳症(BSE)スクリーニング検査については慎重、確実な検査を実施していきます。あわせて、遺伝子組換え農産物の検査方法の技術開発と、食料品や医薬品などの安全性確保のための研究に取り組みます。
医薬品業等業者に対する監視指導及び県民に対する医薬品の正しい知識の普及啓発も引き続き行っていきます。
また、動物の適正飼養など、動物愛護思想の普及啓発を行っていくとともに、人と動物の共生できる社会をめざして動物介在活動を行うNPO等との協働を進めていきます。
<平成14年度当初予算編成に向けての基本的な考え方>
(健康福祉部)
食品の安全確保については、特に牛海綿状脳症(BSE)問題で消費者の安全にかかる関心が高いことから、消費者の安心が得られるよう今後も強力な取組を行います。
医薬品等の安全確保についても、関係業者の監視指導と正しい知識の普及啓発を継続していくことで医薬品事故の防止を図ります。
人と動物の共生できる社会をつくるため、動物介在活動を広く地域に展開していきます。
(総合企画局)
生活環境衛生の確保を図るため、安全な食品の生産・流通の促進、食中毒の予防、安全で有効性の高い優れた品質の医薬品の生産・流通の促進、放射線障害の未然防止等に係る各種の調査研究を実施します。
<主な事業>
- 環境衛生事業(要求額965千円)[所管部局名 健康福祉部]
【基本事業名 21501 生活衛生営業の衛生水準の確保】
理容所、美容所、公衆浴場、興行場等の営業許可及び監視指導を行い、県民の生活環境衛生の維持・向上を図ります。
- 食品衛生事業(要求額24,839千円)[所管部局名 健康福祉部]
【基本事業名 21502 食品の安全確保】
食品の製造、流通及び販売に至るまでの衛生、規格等について監視、指導検査を実施することにより、県民の食生活の安全確保に努めます。
- と畜検査事業(要求額168,311千円)[所管部局名 健康福祉部]
【基本事業名 21502 食品の安全確保】
安全で衛生的な食肉を提供するため、食肉衛生検査所において科学的根拠に基づく精度の高いと畜検査を実施します。特に牛海綿状脳症(BSE)スクリーニング検査については、県民の信頼と安心を得るため、慎重・確実な検査を行っていきます。
- 薬事審査指導事業(要求額6,704千円)[所管部局名 健康福祉部]
【基本事業名 21503 医薬品等の安全確保】
医薬品・医薬部外品・化粧品・医療用具の製造から販売に至るまでの品質・有効性・安全性を確保することにより県民の保健衛生上の危害を未然に防止します。
- 動物保護管理推進事業(要求額1,286千円)[所管部局名 健康福祉部]
【基本事業名 21504 人と動物との共生環境づくりの推進】
動物愛護の精神や意義、動物の適正飼養・終生飼養についての理解を深めるため、動物愛護啓発事業を行います。
- 化学物質の発ガン性と生体環境に関する調査研究事業(要求額1,789千円)
[所管部局名 総合企画局]
【基本事業名 21505 生活環境衛生を確保する研究の推進】
環境化学物質の発ガン性が懸念されていることから、生活に関係の深いナフタレンなどの芳香族炭化水素類について、DNA損傷性に関する研究を行います。
※HACCP: | ハサップと読み、危害分析重要管理点方式のことです。従来の抜き取り方式と異なり、原料が加工され製品になるまでのあらゆる過程で問題点をリストアップし、重要管理点によって処理方法を明確にしたもので、工程ごとの安全性をチェックし、記録に残す管理方式です。 |
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