I 予算の基本方針
1 予算編成方針
平成12年度の財政状況は、公債費など義務的経費の大幅な増加が見込まれ、大変厳しい状況にあります。このような厳しい財政状況にあっても、「三重のくにづくり宣言」を着実に推進し、生活者起点の県政を一層推進することが重要であり、総合計画の数値目標の達成に必要な事業、総合行政を推進する事業などに、限られた予算を重点的に投入することが大切です。
このためには、従来の延長線上の発想でなく、大胆なスクラップ・アンド・ビルド、あれかこれかの厳しい選択を行い、メリハリの効いた予算にする必要があります。
このような認識に基づき、
第1に、県民サービスに直接の責任をもっている各部局が主体的に「あれか、これか」の優先度判断を行う率先実行型予算とする。
第2に、厳しい財政状況を踏まえて、早い時期から、行財政の体質改善をはかるため、スプリング・レビュー(春の業務見直し)に取り組んできたところであり、その結果を当初予算に反映させていく。
第3に、成果志向型の行政運営を実現する一環として、事業の有効性、成果等について検証、説明を行うなど基本事務事業目的評価表を徹底的に活用する。
第4に、総合計画の推進事業等に重点配分しやすい予算要求基準とするなど、「財政会議」において十分な議論を行い、全庁的な共通認識の下で予算編成を進める。
第5に、予算編成過程の情報を県民やその代表である議会と共有し、県政運営におけるアカウンタビリティの向上に努める。
以上の諸点を基本として、平成12年度当初予算を編成したところです。
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