(議案等の概要)
引き続き、上程されました補正予算2件、条例案8件、その他議案5件合わせて15件の議案について、その概要を説明いたします。
議案第1号及び第2号の補正予算は、宮川ダムゲートの災害復旧工事や首都圏における営業拠点の整備に必要な費用を計上するほか、放課後児童クラブの運営に対する補助金の増額などに要する経費について補正を行うもので、各会計の補正額は、一般会計で10億6,281万8千円、企業会計で2億5,480万円をそれぞれ増額するものです。
まず、一般会計についてその概要を説明いたします。
歳入の主なものとして、分担金及び負担金について、宮川ダムゲート復旧工事に係る企業庁からの負担金で2億5,480万円、国庫支出金について、災害土木復旧費負担金で7,263万6千円を増額するなど1億593万8千円、それぞれ増額しています。
また、県債について、宮川ダムゲート復旧工事に係る県債で6,800万円を増額する一方、こども心身発達医療センター(仮称)整備に係る県債で3,100万円を減額するなど、合わせて4,300万円を増額しています。
さらに、基金繰入金について、緊急雇用創出事業臨時特例基金で3億2,890万4千円、財政調整基金で2億3,071万9千円それぞれ取り崩すなど、合わせて6億5,906万4千円を増額しています。
歳出については、首都圏において、三重の認知度向上、誘客、販路拡大等の営業活動を戦略的、総合的に進めるため、平成25年夏に開設を予定している営業拠点の整備を行う経費として8,969万8千円、放課後児童クラブの運営等に対する市町への補助金について、所要額調査の結果を踏まえて、増額するための経費として6,978万7千円、それぞれ増額しています。
また、緊急雇用創出事業臨時特例基金を活用し、失業者への雇用・就業機会の提供を行う経費として3億2,892万円、県内中小企業が新技術の開発等により製品の高付加価値化を図るために実施する建物、機械設備等への投資に対して補助を行う経費として7,174万2千円、平成25年度に三重県での開催が決定した「2013(にいぜろいちさん)日台観光サミット」に向けて、台湾の政府関係者及び観光事業者等との関係を強化し、台湾からの観光客の増加に向けた取組を行う経費として597万7千円、それぞれ増額しています。
さらに、安心こども基金を活用し、保育所が提供する給食の放射性物質検査を行う市町に対して補助を行う経費として3,434万円、南部地域活性化基金を活用し、南部地域で就農活動や漁業実習を行っている若者等が安定的に収入を確保し、地域に定住できるよう取組を行う市町等に対して補助を行う経費として155万5千円、4月30日からの大雨により被災した宮川ダムゲートの復旧工事を行う経費として4億円、大台厚生病院の移転整備に伴い、旧宮川高等学校の解体撤去を行う経費として9,564万3千円、こども心身発達医療センター(仮称)の整備を契機に、津市立高茶屋小学校・南郊中学校のあすなろ分校、県立城山特別支援学校草の実分校及び県立緑ヶ丘特別支援学校を県立特別支援学校として再編し、新たな学校の整備に必要な建築設計等を行う経費として753万3千円、それぞれ増額しています。
こども心身発達医療センター(仮称)の整備については、整備予定区域の変更に伴い、用地測量や地質調査経費等の増額を行う一方、建築設計業務については工程を見直し、4,237万7千円を減額しています。
これらの歳入歳出予算のほか、債務負担行為の追加及び変更並びに地方債の変更とともに、繰越明許費を提出しています。
次に、企業会計について説明いたします。
電気事業会計について、被災した宮川ダムゲートの復旧工事に伴い2億5,480万円を増額しています。
以上で補正予算の説明を終わり、引き続き条例案等の諸議案について説明いたします。
議案第3号は、県の条例の一斉点検・見直しにより、存続させる必要のなくなった条例を廃止するとともに、関係条例の規定を整理するものです。
議案第4号は、関係政令等の一部改正に鑑み、食品衛生検査施設の設備及び職員の配置に関する基準を定めるものです。
議案第5号は、関係法律の一部改正等に鑑み、指定猟法禁止区域等の区域内に設置する標識の寸法を定めるものです。
議案第6号は、職員が東日本大震災に対処するため警戒区域等において作業に従事した場合の危険作業手当について、区分及び額の上限を改正するものです。
議案第7号及び第8号は、関係法律の一部改正等に鑑み、関係規定を整備するものです。
議案第9号は、国民健康保険法の一部改正に鑑み、調整交付金の配分割合等について改正を行うものです。
議案第10号は、松阪都市計画区域、嬉野都市計画区域及び三雲都市計画区域が松阪都市計画区域に変更されたことに伴い、規定を整理するものです。
議案第11号から第13号までは、工事請負契約を変更しようとするものです。
議案第14号は、財産を取得しようとするものです。
議案第15号は、三重県工業用水道事業会計の平成23年度の未処分利益剰余金について、処分を行おうとするものです。
以上で諸議案の説明を終わり、次に、認定議案について説明いたします。
認定第1号から第4号までは、水道事業会計、工業用水道事業会計、電気事業会計及び病院事業会計の平成23年度決算について、それぞれ認定をお願いするものです。
なお、企業会計にかかる平成23年度決算については、監査委員の審査を経ておりますことを申し添えます。
最後に、報告事項について説明いたします。
報告第1号から第21号までは、議会の委任による専決処分をしましたので、報告するものです。
報告第22号は、議会の議決すべき事件以外の契約等について、条例に基づき、報告するものです。
報告第23号は、関係法律に基づき、企業会計の資金不足比率について報告するものです。
なお、企業会計の資金不足比率については、監査委員の審査を経ておりますことを申し添えます。
以上をもちまして提案の説明を終わります。
なにとぞ、よろしくご審議いただきますようお願い申し上げます。