平成２４年第１回三重県議会定例会　知事提案説明（追加提案）

　ただいま上程されました補正予算16件、条例案3件、その他議案3件合わせて22件の議案について、その概要を説明いたします。

　議案第75号から第89号までの平成23年度補正予算は、国の平成23年度第4次補正予算の成立に伴う各種基金の積立等のほか、今年度の予算執行状況等を踏まえ、歳入歳出両面における補正要因に対応するため編成したもので、一般会計で5億165万2千円、特別会計で4億8,120万1千円、企業会計で10億7,581万5千円をそれぞれ減額するものです。

　それでは、一般会計についてその概要を説明いたします。
　歳入の主なものは、県税について、地方消費税で20億2,500万円、自動車取得税で4億7,600万円をそれぞれ増額する一方、法人二税で22億5,900万円、不動産取得税で2億2,000万円をそれぞれ減額するなど、合わせて4,900万円を増額しています。
　また、国庫支出金について、子育て支援対策臨時特例交付金で19億6,670万2千円など国の第4次補正予算に伴う交付金等を増額する一方、公共事業関係補助金等で15億1,416万5千円を減額するなど、合わせて13億6,070万3千円を増額しています。
　さらに、県債について、退職手当債で20億円、減収補てん債で4億3,800万円をそれぞれ増額するなど、合わせて12億5,174万8千円を増額しています。
　一方、基金繰入金について、介護基盤緊急整備等臨時特例基金で6億8,700万4千円、後期高齢者医療財政安定化基金で6億円、財政調整基金で29億3,854万4千円をそれぞれ減額するなど、合わせて50億8,479万2千円を減額しています。

　歳出の主なものは、公共事業について、国の内示等に伴い国補公共事業を8億6,974万2千円、国直轄事業負担金を2億8,665万円それぞれ増額する一方、事業計画の変更等に伴い県単公共事業を1億9,934万6千円、現年災害復旧事業費の額の確定等に伴い災害復旧事業を24億6,285万円それぞれ減額するなど、合わせて17億4,646万5千円を減額しています。
　また、国の第4次補正予算で計上された、子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進臨時特例交付金など7億7,528万2千円、子育て支援対策臨時特例交付金など19億6,705万2千円、妊婦健康診査臨時特例交付金など2億7,946万6千円などを基金に積み立てています。
　さらに、国の第4次補正予算に対応して、市町等が行う木造公共建築物の整備に対する補助等を行うため4億8,369万9千円などを増額しています。

　これにより、平成23年度の予算総額は、一般会計で7,320億942万8千円となり、特別会計、企業会計を合わせた三会計の合計額は、9,228億8,310万6千円となります。

　次に、議案第90号の「平成24年度三重県一般会計補正予算（第1号）」は、国の第4次補正予算の成立に伴う各種基金の活用により、平成24年度の事業を実施するため編成したもので29億3,660万円を増額するものです。

　歳入の主なものは、国庫支出金について、母子家庭等対策費補助金で182万8千円を増額するとともに、基金繰入金について、安心こども基金で15億3,737万1千円、子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進臨時特例基金で6億2,063万9千円それぞれ増額するなど、合わせて29億3,477万2千円を増額しています。

　歳出の主なものは、基金を活用して実施する、子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業が平成24年度まで延長されたことに伴い、引き続き事業を実施する市町に対して支援する経費として6億2,063万9千円、障害者自立支援法に基づく新体系移行に伴う事業所支援等の取組が平成24年度まで延長されたことに伴い、引き続き支援する経費として2億3,659万円、妊婦健康診査の公費助成が平成24年度まで延長されたことに伴い、引き続き事業を実施する市町に対して支援する経費として4億6,507万5千円、保育所等の整備・環境改善や保育の質向上に取り組む市町に対して支援する経費として12億8,419万円などを増額しています。

　以上で補正予算の説明を終わり、引き続き条例案等の諸議案について、説明いたします。

　議案第91号から第93号までは、基金の設置目的となる事業の実施期間の延長に鑑み、規定を整備するものです。
　議案第94号から第96号までは、県の行う建設事業の経費の一部について、関係市町等から徴収する負担金の額について定めようとするものです。

　以上をもちまして提案の説明を終わります。
　なにとぞ、よろしくご審議いただきますようお願い申し上げます。