それでは、ただいま上程されました補正予算3件につきまして、その概要を説明いたします。
今回の補正予算は、台風12号にかかる被害等の早期復旧を図るため、緊急に必要な経費について補正を行うものです。
各会計の補正額は、一般会計で287億669万7千円を、企業会計で2億2,763万円をそれぞれ増額し、あわせて289億3,432万7千円の増額となります。
まず、一般会計についてその概要を説明いたします。
歳出としては、第一に、被災された方々への生活・住宅再建支援について、市町が実施する被災者の生活支援及び住宅再建支援に要する経費の一部を助成する経費として3億4,085万円、市町が実施する被災した住宅の復興のための資金借入にかかる利子補給に対し助成する経費として360万円、災害により亡くなられた方の遺族に市町が支給する災害弔慰金の一部を負担する経費として1,123万8千円、災害により負傷又は住居、家財に被害を受けられた方に、災害援護資金の融資を行う市町に対する原資の貸付金として2億3,843万8千円、被災した市町を支援するため、市町への貸付金制度を拡充する経費として2億1,000万円を計上しています。
第二に、救助活動の実施について、災害救助法に基づき、救援物資の支給等を行うとともに、市町が応援救助に要した費用を負担する経費として5億2,707万7千円、みえ災害ボランティア支援センターが実施する被災地へのボランティアバスの運行を支援するための経費として179万円を計上しています。
第三に、農林漁業の復興支援について、冠水等罹災したみかん園地での褐色腐敗病を防ぐための薬剤散布に対し助成する経費等として3,134万5千円を計上しています。
なお、台風12号により被害を受けた農業者や漁業者等を対象に、利子助成や融資条件の緩和などを行います。
最後に、社会基盤の早期復旧について、道路・河川・砂防施設等の復旧などにかかる経費として213億4,325万4千円、農林水産施設の復旧などにかかる経費として52億9,222万8千円、社会福祉施設等の復旧にかかる経費として1億4,357万1千円、県有施設等の復旧にかかる経費として5億3,176万7千円を計上しています。
歳入としては、国庫支出金について164億5,993万円、県債について90億5,695万8千円、繰入金について財政調整基金及び災害救助基金あわせて31億7,405万9千円を増額しています。
次に、企業会計についてその概要を説明いたします。
災害により被害を受けた水力発電所施設等の復旧にかかる経費として、水道事業会計で1億4,448万円、電気事業会計で8,315万円をそれぞれ計上しています。
なお、台風12号により被災された方々の早急な生活再建や営業再開に向けての支援策として、すでに各種免許証等の再発行手数料等の減免や修学資金の返還免除等の措置を行っているところです。
今後も、国、市町、関係機関等と十分連携を図りながら、被災された方々の生活再建支援に取り組んでいくとともに、社会基盤の復旧に全力をあげて取り組んでいきたいと考えています。
以上をもちまして提案の説明を終わります。
なにとぞ、よろしくご審議いただきますようお願い申し上げます。