平成２３年第２回三重県議会定例会　知事提案説明

　提案いたしました議案の説明に先立ちまして、ごあいさつを申し上げます。

　はじめに、東日本大震災により尊い命をなくされた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

　さて、私は、このたびの知事選挙により、県民の皆様の新たな負託を受け、今後4年間県政を担当することになりました。

　人口減少・高齢化が進展し、雇用経済情勢の先行きの不透明さが増す中で、東日本大震災が発生し、わが国はかつて経験したことのない大きな試練を迎えています。

　私は、このような状況にある今こそが三重県を変えるときであるととらえ、県民の皆様と力を合わせながら、未来に希望の持てる新しい三重づくりに全力で取り組む所存です。

　県民の皆様が変化を実感できる県政を進めるため、しがらみや無駄を断ち、思い切った行財政改革に取り組むとともに、新しい県政のビジョンを策定してまいります。

　現在、その第一歩としまして、「骨格的予算」として編成された当初予算に政策的な新規事業や公共事業などを計上する補正予算を6月会議に提出できるよう編成作業を進めています。
　予算編成にあたりましては、東日本大震災に係る復興支援策や被害を受けた県内水産業への支援策のほか、防災対策の一層の充実などに力点を置くとともに、あわせて、本県経済が震災後の日本経済の牽引役となるよう県内の雇用・経済の回復に注力していきたいと考えています。

　また、中部電力浜岡原子力発電所が全面的に運転停止されることに伴い、県民生活や県内企業等の活動に大きな影響が生じないよう、国への働きかけなど的確に対応していくとともに、これを契機にエネルギー対策についてあらためて検討し、強力に推進していきたいと考えています。

　議員の皆様方には、なにとぞ格別のご理解とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。

　それでは、ただいま上程されました議案について、その概要を説明申し上げます。

　議案第1号から議案第3号は、東日本大震災に対する支援策として平成23年度の年度当初から緊急に対応が必要となる経費について、補正を行ったものです。
　議案第4号は、関係法令の一部改正にかんがみ、県税にかかる規定を整備したものです。
　これらの議案は、いずれも地方自治法第179条の規定に基づき専決処分をしたものであり、報告申し上げ、ご承認をお願いするものです。

　議案第5号の条例案は、東日本大震災の被災者等の負担軽減を図る等のための地方税法の一部改正に伴い、不動産取得税及び軽油引取税について県税条例の改正を行うものです。

　次に、報告事項について説明いたします。
　報告第1号から第20号までは、議会の委任による専決処分をしましたので、報告するものです。
　報告第21号は、議会の議決すべき事件以外の契約について、条例に基づき、報告するものです。

　以上をもちまして提案の説明を終わります。
　なにとぞ、よろしくご審議いただきますようお願い申し上げます。