議案の説明に先立ちまして、まず、3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震は、国内観測史上最大となるマグニチュード9.0を記録し、東北地方及び関東地方を中心に全国各地で甚大な被害の発生が報告されています。また、本県でも相当大きな被害が出ており、今後、詳細な調査を行い被害状況の把握に努めてまいります。
この地震により、尊い命をなくされた多くの皆様に深く哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。県といたしましても、引き続き、被災地に対する国からの応援・支援要請等や本県での被害対策に的確に対応するため、本日、三重県東北地方太平沖地震支援本部を設置したところです。
続きまして、本県において2例目となる南伊勢町の高病原性鳥インフルエンザについては、3月6日に埋却処分及び清掃・消毒を終え、防疫措置を完了いたしました。発生以来、住民の皆様をはじめ、自衛隊や国、地元自治体など関係者の皆様には、多大のご理解、ご協力をいただき、深く感謝申し上げます。
それでは、ただいま上程されました議案について、その概要を説明いたします。
議案第77号の「平成22年度三重県一般会計補正予算(第14号)」は、本年度、全国的にも最大規模となった南伊勢町における高病原性鳥インフルエンザの発生に伴う緊急防疫対策経費とともに、同規模の発生に備えるため17億2,323万4千円を、また、議案第78号の「平成23年度三重県一般会計補正予算(第2号)」は、今回の発生を受け想定規模を見直したことから6億3,222万7千円を、それぞれ補正予算として追加計上するものです。なお、これらの補正予算に必要な財源は、あわせて、国庫支出金6億9,954万6千円、財政調整基金繰入金16億5,591万5千円を計上しています。
また、これらの歳入歳出予算のほか、繰越明許費を提出しています。
なお、高病原性鳥インフルエンザをはじめとする家畜伝染病対策については、引き続き万全を期すこととしておりますので、県議会をはじめ、県民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
以上をもちまして提案の説明を終わります。
なにとぞ、よろしくご審議いただきますようお願い申し上げます。