ただいま上程されました追加議案に関しまして、県政運営上の懸案となっております三重ごみ固形燃料発電所
について申し述べます。
昨年のRDF貯蔵槽爆発事故から、すでに、一年を経過いたしましたが、改めて殉職されましたお二人のご冥
福をお祈りさせていただくとともに、二度とあのような痛ましい事故が起こらないように、安全・安心を肝に銘
じて今後の県政運営に取り組む決意を新たにしているところでございます。
すでに、14日の全員協議会で再開に向けての決意を申し上げましたが、改めてこの点について、触れさせてい
ただきます。
RDF発電所の安全性の確認結果等については、県議会の皆様、地元市町、地域住民の方々などへご説明させ
ていただいてきたところです。こうした中で、これまで試運転等で確認されてきた施設の安全性について、引き
続き最善を尽くすこと、さらに、積極的な情報発信と公開のもとで情報を共有することなどを前提に、ごみゼロ
社会を実現するまでの間のRDF焼却・発電事業に対する一定の理解が得られたものと、総合的に判断いたしま
した。また、関係市町村からは、ごみ処理を円滑に行うため、施設を早期に運転再開するよう強いご要望もいた
だいています。
これらを踏まえ、県議会のご理解のもと、RDF焼却・発電事業を再開することとし、市町村のRDFの受け
入れのための準備作業に入ることといたしたいと存じます。
また、私は、事故の発生以来これまで、苦渋の中で熟慮を重ねてまいりましたが、この機会に、県行政の最高
責任者として、県政運営上の責任、社会的・道義的責任を明らかにするため、私自身の処分として、知事の給料
の10分の2、3月を減額することにいたしたいと存じます。追加提案させていただく議案第80号は、そのために必
要な関係条例の規定を改正するものであります。
私は、今回の事故の反省にたち、引き続き発電所の安全確保等に取り組み、県民の安全、安心に対する県行政
の信頼回復に向けて、全力で取り組む決意でありますので、県議会のご理解をいただきたいと存じます。
以上をもちまして提案の説明を終わります。
なにとぞ、よろしくご審議いただきますようお願い申し上げます。