(三重ごみ固形燃料発電所について)
最後になりましたが、現在、県政運営上の懸案となっております三重ごみ固形燃料発電所の状況について、説
明いたします。
発電所の運転を停止した際、施設の安全性が確認されるまでの間は運転を再開しないこととし、昨年の第3回
定例会において、施設を再開するにあたっての安全性の確認要件を示しました。
その後、RDF管理の留意点などの安全対策の整備、管理運営体制の確立、危機管理マニュアルの整備および
中部電力株式会社等の第三者に依頼して行っていただいた施設の点検などにより、安全性の確認要件について検
討を進めてまいりました。
また、県が設置した「ごみ固形燃料発電所事故調査専門委員会」や総務省消防庁、経済産業省、環境省から、
RDF適正管理対策や安全対策などについて、昨年11月から年末にかけ、報告書がまとめられたところでありま
す。
県としましては、各報告書の内容も十分踏まえ、施設の安全性等について、検討を進め、学識経験者に、指
導・審査を依頼し、ご意見をいただきました。
施設の改修方法については、施設を試験的に動かした状態における、改修内容の効果の確認を行うようにとの
提言をいただきました。
また、危機管理の体制については、事故の予防と緊急時において機能が十分発揮できるよう、個別規程の体系
化について、随時、指導・助言を受けながら、県としての危機管理マニュアルを策定いたしました。
このように検討を進めた県の安全対策について、去る1月26日に県議会議員の皆様に、説明いたしました。そ
の後、桑名広域清掃事業組合議会をはじめ、桑名市、多度町、東員町の各議会に説明するとともに、「三重ごみ
固形燃料発電所の安全対策に関する説明会」を開催し、施設周辺地域住民の皆様に対して、企業庁から、説明い
たしました。
説明させていただいた安全性を実際に担保するためには、施設の改修や施設を試験的に動かした状態における
安全確認が必要不可欠であります。
したがって、施設を試験的に動かせる状態にするため、まず、その前提となる施設の改修を行うよう企業庁に
指示したいと考えています。
以上をもちまして所信の表明及び提案の説明を終わります。
なにとぞ、よろしくご審議いただきますようお願い申し上げます。