平成29年11月19日(日)に菰野町千草地内において、企業の森活動の一環として「JAバンクの森・菰野 造成イベント」が開催されました。
この日は、御在所岳の頂上付近に雪が積もるとても風の冷たい日でしたが、JA三重信連及びJAみえきたの組合員とその家族、約160人が参加して、パッチディフェンスを活用した植樹と、間伐体験をしました。
開会式のあとに行われた記念植樹では、石原菰野町長はじめ、土地所有者である千草財産区管理会の長谷川会長及び三重県信連・JAみえきた役員が、アカガシの苗を植えました。
その後、参加者は班に分かれてパッチディフェンスを活用した植樹活動と、手ノコを使った間伐体験をしました。
植樹では、キリシマミドリシジミが好んで食べるアカガシと、和紙の原料になるミツマタの苗木を植えました。参加者の中には園児もいて、苗木を植えるための穴を掘るのに苦労していましたが、自分たちの手で苗木を植えて満足げな表情を浮かべていました。
また、パッチディフェンスの設置では、背の高いお父さんがネットのロープを支柱にかけた後、女性や子どもたちが裾からシカやイノシシの侵入を防ぐために、ペグでネットの裾を地面に固定していきました。
間伐体験では、手ノコを使って混み過ぎている広葉樹の木を伐る作業をしました。広葉樹の木は固く、細い木でも手鋸で切るのは大変な作業でしたが、参加者たちは協力しながら木を伐っていました。
作業が終わった後には、子供たちに木の枝とネジで作られたバードコールがプレゼントされました。
今回の作業の指導をした、NPO法人森林の風の瀧口代表からこのバードコールの説明があり、子供たちは楽しそうにバードコールを鳴らして楽しんでいました。
この「JAバンクの森・菰野」は今後5年間かけて、NPO法人森林の風が整備していきます。