県民の皆さんへ
新型コロナウイルス感染症は、昨年12月以降、急速な勢いで世界に広まっており、日本国内でも感染が多数報告されています。
県内では1月30日に1名の陽性患者を確認しましたが、その後、症状が回復し、陰性が確認されたことから、2月17日に医療機関を無事に退院され、安堵しています。
県では、感染発生前から電話相談の窓口を設置し、また発生後には直ちに専門の対策チームを立ち上げるなど、感染拡大の防止や県民の皆様の不安解消に向け、迅速かつ適切に対応できる体制の整備に努めてまいりました。
一方、新型コロナウイルス感染症を取り巻く環境は、刻一刻と変化しています。
2月17日には、三重県が全国に先駆けて取り組んできた「帰国者・接触者相談センター」の24時間対応が全国的に実施されるなど、予断を許さない状況が続いています。
また18日には、学校や保育所、社会福祉施設等において、感染者が発生した場合の出席や利用停止等について、国から指針が示されたことから、直ちに学校や関係機関、市町等に周知を行い、感染拡大の防止に向け、全力を挙げて取り組んでいるところです。
引き続き、県民の皆様が自主的に対策を取るうえで重要な「リスク情報」については、個人情報に関する部分に最大限配慮しつつ、三重県独自の判断として、随時、早急かつ丁寧に公表するとともに、さまざまな不安や悩みの解消に向け、きめ細かに対応していきます。
これまでも県民の皆様には、感染予防に努めていただいていると思いますが、他県では感染経路が特定できない事例も確認されていることから、お一人おひとりの感染予防を徹底していただくことが改めて重要となってきています。
県民の皆様におかれましては、発熱等の風邪症状が見られるときは、学校や会社を休み、外出を控え、毎日、体温を測定し、記録してください。
新型コロナウイルス感染症は、国内では軽症の方が多いものの、
・風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く方
・強いだるさや息苦しさがある方
・外国から帰国し体調に不安がある方
については、「帰国者・接触者相談センター」にご相談ください。
そして例えば、呼吸器に疾患をお持ちの高齢者や、糖尿病等の基礎疾患をお持ちの方については、重症化するリスクが高いと言われていることから、特に感染予防を徹底するとともに、2日程度症状が続く場合には、ご相談ください。
今はインフルエンザ等が流行する季節でもあります。改めて咳エチケットや手洗い、うがい、アルコール消毒を徹底いただくとともに、ご心配の方は、かかりつけ医にご相談ください。
今後も、県民の皆様の不安解消、感染拡大の防止に向けて、国や関係機関との連携を密にし、医薬品や検査試薬の確保に努めるなど、迅速かつ適切に対応できるよう、「オール三重」で全力を挙げて取り組んでまいります。
県民の皆様におかれましても、感染予防の徹底や適切な医療機関の受診等について、ご協力をお願いいたします。
令和2年2月20日
三重県知事 鈴木 英敬