5月4日に発表された、政府緊急事態宣言の5月31日までの期間延長の判断をふまえ、5月5日、「新型コロナウイルス感染拡大阻止に向けた『三重県緊急事態措置』ver.2」を公表いたしました。
幸い、県内における新規感染者発生件数は本日8日(金)まで14日間連続で0件となっています。これもひとえに県民の皆様、事業者の皆様のご協力の賜物です。感染拡大阻止の趣旨をご理解いただき、苦しい思いの末、大型連休までの休業要請や営業時間短縮のお願いに応じていただいた事業者の皆様、また、その後も措置の延長に応じ、休業いただいている事業者の皆様に、心より感謝を申し上げます。
しかしながら、三重県は「特定警戒都道府県」に隣接しているほか、新規感染者発生が多数確認されている府県に囲まれており、予断を許す状況ではありません。今週末は、大型連休を終えて、そして県内の移動自粛などを緩和して初めての週末となりますが、「緩み」が生じ、他県からの来訪等が増加するなどして、再びまん延が進むという事態だけは、何としても避ける必要があります。
(1 県民の皆様へ)
5月7日からの緊急事態措置Ver2では、県内における外出の自粛は緩和させていただきましたが、引き続き、「県境を越える移動の自粛」、そして、県内の移動にあっても、「三つの『密』の回避」、「人と人との距離の確保」に努めてください。
県外では、特に都市部において、新規感染者は継続して発生している状況です。これまでの努力が無駄にならないよう、“県外への移動”をお控えいただくこと、“新しい生活様式の実践”など、感染拡大の阻止に向けて、改めてご協力をお願いいたします。
(2 新しい生活様式)
三重県は「感染拡大阻止と社会経済活動の両立」に向けて、歩みを進めています。県内における感染拡大の阻止は、クラスター発生の可能性が高い施設や、三つの『密』の発生が危ぶまれる施設を経営される事業者の皆様の営業自粛努力だけでなし得るものではありませんし、そういった事業者の皆様に、いつまでも営業を自粛いただくこともできません。
県民の皆様と事業者の皆様、そして市町、関係団体の皆様と、県が一丸となって連携することで、感染拡大を防止しながら持続可能な三重県を“協創”していくことができます。
県民の皆様には、一人ひとりが、基本的な感染防止対策を徹底し、人と人との距離を保ち、接触機会を低減し、三つの『密』を避ける、新しい生活様式を身に着けることが重要になりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
(3 事業者の皆様へ)
新しい緊急事態措置の中では、クラスターが多数発生しているような施設、「三つの『密』」がそろい回避が難しい施設など、一部の施設については、県内におけるまん延状況が落ち着いているとしても、やはり全国の状況、近隣府県の状況に鑑みれば、休業要請については継続せざるを得ないと、断腸の思いで判断させていただきました。
他方で、その他の施設につきましては、徹底した感染防止対策を講じていただければ休業要請はしないものの、県境を越える人の移動による感染拡大防止策を講じる観点から、県外から訪問されるお客様にご利用のご遠慮、またはご予約の延期を求めていただくようお願いしています。
気候も穏やかになり、平年であれば多くの訪問客で賑わうシーズンに入ろうとしているなか、大変心苦しくありますが、この全国的な危機を克服するためには、事業者の皆様のご協力が不可欠となります。営業再開をされる事業者の皆様におかれましては、引き続き、ご理解とご協力をお願いいたします。
また、業務上の都合により出張等が必要な場合であっても、オンライン会議等のツールを積極的に活用いただくなど、可能な限り県境を越える移動は避けていただきますようお願いいたします。
(4 県外の皆様へ)
県外の皆様におかれましては、県内外の状況に鑑み、生活の維持のためにどうしても必要な場合を除き、三重県内への移動については控えていただくよう、お願いをしています。
この戦いが落ち着くまでは、どうかご理解、ご協力をお願いいたします。
新型コロナウイルスは、いつ、どこで、誰が感染するかわからない未知のウイルスであり、私を含め、世界中の誰もが、今日にも自身や大切な人が感染するかもしれません。自分だけは大丈夫、その考えが、ご自身や大切な人の“命と健康”を脅かすことにつながります。
県民の皆様をはじめ、多くの皆様には、引き続きご不便をおかけすることになりますが、何卒お力添えをいただきますようお願いします。
合わせて、県民の皆様、県外の皆様ともに、三重を訪れたい、三重のものを味わいたいという方は、是非、このたび紹介させていただきました「県産品購入促進キャンペーン」などで応援いただきますよう、よろしくお願いいたします。
令和2年5月8日
三重県知事 鈴木 英敬
三重県知事 鈴木 英敬